KITTEの「2018 TAIWAN EXELLENCE in 東京 」展示風景《撮影 古庄速人》

台湾の優れた工業製品を展示するイベント『2018 TAIWAN EXELLENCE in 東京』がKITTE(東京・丸の内)で7月13日にスタートした。ここでは、今年の「台湾エクセレンス」に選ばれたKYMCOの電動ソリューションをはじめ家電やアプリ、生活雑貨など幅広い製品が並んでいる。

展示されているのはKYMCOの『IONEX』やBESVの電動アシスト自転車『JR1』といったトランスポーテーション、調理家電やPC、それに水泳用ゴーグルやスポーツウェア、美容品など多岐にわたる合計28社の75製品。

『台湾精品』(台湾エクセレンス)は「世界中のユーザーに素晴らしい価値を届ける、もっとも革新的な台湾製品」にシンボルマークが付与される。選定基準は「研究開発、設計(デザイン)、品質、マーケティング、製造におけるその卓越性」で、中華民国経済部によって1992年にスタートした制度。そして選定品を集めた展示会は世界各国で開催され、「TAIWAN EXELLENCE in 東京」もその一環となる。

13日は開幕に先立って、記者発表会が東京ステーションホテルで開催された。ここではまず台湾貿易センターの葉明水 秘書長が登壇。冒頭に西日本豪雨の被害者に対する見舞いの言葉をかけた後、「現在、年間190万ほどの日本人が台湾を訪れ、460万人の台湾人が日本を訪れる。日本人は、台湾といえば小籠包やパイナップルケーキ、マンゴーアイスといったものを思い浮かべるが、今後はそれだけじゃなく、日本人が思い浮かべるような台湾の工業製品を作り出したい」と挨拶。

続けて「日台企業の提携プロジェクトとして、ベトナムやインドネシア、フィリピンなどアジア各国に共同で進出している。またJETROとともに日台双方の人材育成も手がけている。今後はこうした提携を通じて、社会や企業に貢献できるのではないかと考えている」と述べた。

その後は出展企業の中から5社の代表者が登壇し、それぞれの製品の特徴や魅力、企業文化などをアピール。製品は業務用ステアクライマー(インテンザフィットネスジャパン)、メーキャップシミュレーションアプリ(パーフェクト)、多目的調理鍋(大同)、電動アシスト自転車(BESV JAPAN)、電動二輪車用ソリューション(KYMCO)と、実にさまざまだった。

また続いて展示会場で開催されたオープニングセレモニーでは、台北駐日経済文化代表処の謝長廷 代表が挨拶。「台湾エクセレンスは25年の歴史を持つが、そのなかで台湾製品は少しずつ付加価値を高めてきている。台湾の製造業はもともとはOEMだったが、しだいに自分たちのブランドを持つようになってきた」と経緯を説明。

また「日本の産業は技術開発における台湾の重要なパートナー。そして台湾の産業における、川上の部品供給国のひとつ。たとえば自転車ではシマノのコンポーネントを使っている。こうした水平分業による成長は、日本の協力によるものだ。だからこの展示会を通して、もっと多くの日本の人に台湾のエクセレントな製品を知っていただき、国際的に販路が拡大することを期待している」と語った。

なお展示は7月15日(日)までおこなわれ、開場時間は11〜21時。会場はKITTEの1階アトリウムで、誰でも自由に入場が可能。会期中は台湾獅子舞やヴァイオリンによる台湾音楽の演奏などのパフォーマンスもおこなわれる。

KITTEの「2018 TAIWAN EXELLENCE in 東京 」展示風景《撮影 古庄速人》 台湾貿易センターの葉明水 秘書長《撮影 古庄速人》 インテンザフィットネスのステアクライマー『Escalate 550CE2』《撮影 古庄速人》 ステアクライマーを紹介する、インテンザフィットネスジャパンの鄭如倩 社長付特別補佐《撮影 古庄速人》 パーフェクトが開発したメーキャップシミュレーションアプリ『YouCamメイク』のデモ機《撮影 古庄速人》 パーフェクトの磯崎順信 代表取締役社長《撮影 古庄速人》 キッチン家電大手、大同の『フュージョンクッカー2』《撮影 古庄速人》 「1台で多役、でも設計はシンプルかつコンパクトです」と大同日本・営業販売部の簡智賢 次長《撮影 古庄速人》 BESVの電動アシスト自転車『JR1』《撮影 古庄速人》 電動アシスト自転車市場の拡大可能性を語るBESV JAPANの澤山俊明 代表取締役社長《撮影 古庄速人》 KYMCO『IONEX』の車両と充電ステーション《撮影 古庄速人》 『IONEX』を紹介するキムコジャパン広報企画室の伊庭武臣 室長《撮影 古庄速人》 セレモニーで挨拶する台北駐日経済文化代表処の謝長廷 代表《撮影 古庄速人》 セレモニーではゲストとして黒木瞳さんが登場した《撮影 古庄速人》