見通しの良いトンネル内を走行していた大型トラックに対し、後続の大型観光バスが追突した。バスの乗客の半数が座席から投げ出され、軽傷を負っている。

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4日午前9時30分ごろ、岩手県盛岡市内の国道106号で、トンネル内を走行していた大型トラックに対し、後続の大型観光バスが追突する事故が起きた。この事故でバスの乗客18人が軽傷を負っている。

岩手県警・盛岡東署によると、現場は盛岡市川目付近で片側1車線の直線区間。大型トラックは大升沢トンネル(全長263m)を走行していた際、前方の路上に障害物が落下していることを発見してブレーキを掛けて停車したところ、後続してきた大型観光バスは減速が間に合わずに追突した。

バスは前面部分が中破。乗客乗員38人のうち、客18人が座席から投げ出されるなどして打撲等の軽傷を負った。双方の運転者にケガはなく、警察では自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

現場は照明装置も設置されており、トンネル内での見通しも良かった。警察ではバス側の前方不注視と車間距離の不保持が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きたのはトンネルの入口から約100m進んだ場所だったという。トラックは前方の障害物を回避するためにブレーキを掛けたが、バスはブレーキが間に合わずに追突していた。バスの乗客はツアー客だったが、負傷者はシートベルトの着用を怠っていた可能性が高いとみられる。