欧米の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、2018年第1四半期(1〜3月)の世界新車販売(出荷ベース)の結果を公表した。総販売台数は120万4000台。前年同期比は5%のプラスだった。
第1四半期の市場別実績は、北米が64万6000台。前年同期比は6%増と回復を果たす。これは、新型ジープ『ラングラー』や『コンパス』の販売が伸びた効果。しかし、米国での市場シェアは12.3%と、若干低下した。
南米は第1四半期、13万2000台を出荷し、前年同期比は31%のプラスと2桁の伸び率。現地では、フィアットブランドの小型車が好調。ただし、ブラジルでの市場シェアは16.3%と、1.5ポイント低下した。
アジア太平洋地域は第1四半期、5万6000台を出荷。前年同期比は15%減と落ち込む。これは、中国での新車販売が減速した影響が大きい。
欧州および中東、アフリカは第1四半期、34万5000台を出荷。前年比は1%増だった。このうち、欧州乗用車市場では、市場シェアは0.3ポイント後退し6.7%に。ジープは42%増、アルファロメオは15%増。一方、フィアットブランドは、9%減だった。
FCAの2017年の世界新車販売(出荷ベース)は474万台。前年比は0.4%のプラスだった。
フィアット・クライスラー世界販売、5%増の120万台 2018年第1四半期
2018年04月27日(金) 14時15分