19号線沿いの店舗はかなり目を引く。《撮影 中込健太郎》

塩尻で国道19号を北上し、松本の市街地に入っていくあたりで「信州からあげセンター」という大きな三角形の看板はドライバーの目をひく。松本を訪れて、昼食が遅くなってしまい何を食べようかと迷っていたときに、突如現れた。

結論としては「駆け足の出張で思いがけず信州を丸かじり」したような気持ちになった。全国からあげグランプリで金賞を受賞した実力店でもあり、現在長野県内に4店舗を展開している。

松本平田店の内外装はウッディで若々しく。メニューもボリュームの多いものが充実している。「からあげ」というとぽんぽんと口に放り込める大きさを想像していたので、そしてミニラーメンがついてくるというので、「デラックスからあげ定食」を注文する。

待つことしばし、運ばれてきたデラックスからあげ定食の盛りのいいこと。からりと揚がったからあげは一口で食べきれない大きさ。中はジューシーで味もしっかり、地元産のリンゴなどを使用したタレに鶏肉を漬け込んで、「長野風味」ともいえるからあげだ。材料の鶏肉やにんにく、ショウガには国産をこだわって使用しているという。

ラーメンは「話が違う」と思った。これをミニラーメンだと言われてそれを受け入れる人はあまりいないだろう。とても大きい。気前の良さというか、盛りで躊躇しない、こういうおおらかさには心打たれてしまう。

からりと白く揚がったからあげを食べて店を出ると、やはり白く雪化粧した山々が四方にそびえている。見た目も、素材も、信州の恵みに感謝なしには食べられない、からあげセンターのデラックスからあげ定食だった。

からあげグランプリ金賞受賞の実力店。《撮影 中込健太郎》 地元の素材をふんだんに使った長野の味なのだ。《撮影 中込健太郎》 地産地消。素材も地元産にこだわっている。《撮影 中込健太郎》 キャベツはみずみずしく、きゅっと音がした。《撮影 中込健太郎》 癖になる箸休め「ガリもやし」《撮影 中込健太郎》 ガリもやしはテーブルの壺にある。《撮影 中込健太郎》 どうみても半分ではない半ラーメン。《撮影 中込健太郎》 皿の上にアルプスが出現? 大満足の「からあげセンター」《撮影 中込健太郎》 ウッディな店づくり、若々しい感覚のお店だった。また寄りたい。《撮影 中込健太郎》