道路照明も設置され、近くには横断歩道や信号機もある交差点で横断していた若い男性がクルマにはねられた。男性はクルマの下敷きとなって全身を強打、収容先の病院で死亡している。

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20日午後10時30分ごろ、広島県広島市東区内の市道で、徒歩で道路を横断していた男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

広島県警・広島東署によると、現場は広島市東区牛田旭付近で片側2車線の直線区間。交差点には横断歩道や信号機が設置されている。22歳の男性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は車両の下敷きとなって全身を強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、翌21日朝に死亡している。クルマを運転していた55歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は昼夜を通して交通量の多い区間。警察の聴取に対して運転者は「気がついたら目の前に歩行者がいた」と供述しているようだ。警察では死亡した男性が横断していた場所の特定を急ぐとともに、前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した男性は横断歩道や信号機の設置された交差点近くではねられたものとみられるが、横断開始場所の特定はなされていない。歩行者側のショートカット横断と、クルマ側が信号を看過した可能性の両面から調べを進めているようだ。