docomap JAPANのフロー

ドコマップジャパン、富士運輸、トラボックス、イーソーコ、NTTドコモ関西支社は、AI(人工知能)技術を活用したトラック輸送ビジネスにおける空車回送削減に向けた協業で合意した。

荷主、運送会社、倉庫管理会社が、物流に関して必要な情報を1つの地図上に表示させることで、運送会社間の配送をマッチングするプラットフォーム「docomap JAPAN」を全国の運送会社に提供していく。同時に、「docomap JAPAN」を通じて得られる各種情報をビッグデータとして統合・処理し、将来的にはAI技術を使ってより効率的に運送会社間のマッチングができるプラットフォームを今後5社で協業し、構築する。

「docomap JAPAN」は、トラックの“空車回送”削減を支援するBtoB向けプラットフォーム。全国の運送会社の空きトラック情報、倉庫情報、渋滞情報、運送会社情報を1つのプラットフォームに表示、各事業者は自社の車両情報や他社の空きトラック情報まで1つの地図上で確認できる。

これにより、これまでは馴染みのある会社間でしか荷物の受け渡しを行っていなかった事業者も、「docomap JAPAN」上で他の空きトラック車両を見つけ、荷物の受け渡しを依頼、中継輸送が可能になるなど、運送会社間のマッチングを促進する。また、運送会社間のマッチングにドコモのAI技術を活用することで、空車車輌を活用したい運送会社と傭車を探す運送会社とを効率的にマッチングすることを支援する。

実現に向けた第1弾の取組みとして、ドコモが提供する「かんたん位置情報サービス」を基盤技術に、富士運輸が開発した運送業に特化した車両の位置情報等を見える化するシステム「DoCoMAP」を全国の運送会社向けにドコマップジャパンを通じ、11月1日に販売を開始する。運送会員数1万3000社を保有するトラボックスが運営する運送会社向けサービス「トラまっぷ」と、「DoCoMAP」とのシステムを連携、トラボックスの運送会員向けにも販売する。

各社が利用する「DoCoMAP」の空きトラック情報などを1つの地図上に表示するプラットフォーム「docomap JAPAN」を11月1日にドコマップジャパンから提供開始する。

今後はAIで高度化空車回送の削減する取り組みを展開