by 井元康一郎 on 2022年03月30日(水) 12時15分
BMWをベースとした高性能車ブランドとして知られる現在のアルピナ・ヴルカード・ボーゼンジーペン社が誕生したのは1965年。
メルセデスベンツのAMGと発足時期やブランドアイデンティティが似ていることから両社は対比して語られることが多いが、大きな違いはAMGがチューニングファクトリーとして存在感を高めてきたのに対し、アルピナは早くから自動車製造会社を志向してきた点にある。
自動車を手がける前は1951年に初号機を出した機械式のポータブ・・・
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by 井元康一郎 on 2022年03月27日(日) 15時00分
今日、メルセデスベンツの乗用車の高性能バージョンに冠されているサブネーム、AMG。その開発・生産を行っているのはメルセデスAMGだ。ダイムラーあらためメルセデスベンツの本社がある南ドイツ、シュトゥットガルトの郊外、アッファルターバッハ(リンゴの木のある小川の意)を根拠とする自動車製造・モータースポーツ会社である。
1999年にダイムラークライスラーに買収され、2005年に100%子会社化されたメルセデスAMGは今日ではメルセデスベンツ・・・
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by 井元康一郎 on 2022年03月20日(日) 15時00分
イタリアの自動車メーカー、フィアットのスポーツ仕様ディヴィジョンとして知られる「アバルト」。オーストリア生まれのエンジニア兼レーサー、カルロ・アバルトが1949年に北部イタリアの工業都市、ボローニャで同社を創業。数年後、トリノに移転したのをきっかけにフィアットとの接点が生まれた。
会社創業前から創業当初はレーシングカーや記録樹立用車の製作を主体にしていたが、小型エンジンをリアに積んだ斬新なミニカー、フィアット『500』(ヌオヴァ500・・・
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by 井元康一郎 on 2022年03月03日(木) 21時30分
鹿児島人である筆者が厳寒期の東北を日産のバッテリー式電気自動車(BEV)『リーフe+』で1900kmツーリングしてみたリポート。前編では、東京から福島、山形へと充電を繰り返しながら走った。後編では秋田に入ってから青森を経て横浜に帰着するまでの様子を、データを交えつつお届けする。
豪雪地帯を走るリーフe+
東北内陸部を縦貫する国道13号線出羽街道。並行する東北中央道はまだ全通しておらず、山形〜秋田県境区間はその13号線を走ることになる。・・・
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by 井元康一郎 on 2022年02月26日(土) 12時00分
ここ数年、ウィンターシーズンに各地で記録的降雪が頻発するなかで話題にのぼったのが冬季のバッテリー式電気自動車(BEV)のパフォーマンス。BEVが内燃機関車に比べて適応温度範囲が狭く、とりわけ低温側に弱いことは、クルマへの関心が高い層にはある程度知られるところとなっている。
が、実際にパフォーマンスの低下が使い勝手にどのような影響があるのかということは、実際に旅をしてみないとわからない。ということで、寒波が到来するタイミングを意図的に狙・・・
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by 井元康一郎 on 2022年02月15日(火) 19時00分
日本の乗用車市場への再進出を発表した韓国の現代(ヒョンデ)自動車は傘下に起亜(キア)自動車を擁する世界の自動車業界におけるメガグループのひとつである。
創業は韓国が事実上の軍事独裁政権下にあった1967年と、自動車業界の中では比較的歴史が浅い。2021年のグループ世界販売は666万台と、GMを抑えて世界5位で、うちヒョンデは389万台、キアは277万台だった。
両ブランドの起源は別で、ヒョンデは三菱自動車、キアはマツダおよびアメリカ・・・
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by 井元康一郎 on 2022年02月06日(日) 08時00分
三菱自動車の軽スーパーハイトワゴン『eKクロス スペース』で650kmほどツーリングを行う機会があったので、インプレッションをお届けする。
三菱自の軽自動車ラインナップにFWD(前輪駆動)系のスーパーハイトワゴン『eKスペース』が加わったのは2014年。今回テストドライブしたSUV風デコレーションモデルのeKクロス スペースは2020年デビューの第2世代である。
第1世代との大きな違いは開発実務の主体が三菱自から日産自になったことで・・・
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by 井元康一郎 on 2022年01月29日(土) 12時00分
日産自動車のサブコンパクト『ノート』にファクトリーチューンを手がける子会社オーテックジャパンが手を加えて作ったリフトアップモデル『ノート オーテック クロスオーバー』を長野・女神湖の氷上で短時間テストドライブする機会を得たので、ショートインプレをお届けする。
車高が上がった電動AWDのノートを氷上で試す
試乗したのは前後アクスルに電気モーターを配置した電動AWD(e-4WD)の「X FOUR」。外観の変更点は若干の車高アップ、バンパー・・・
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by 井元康一郎 on 2022年01月24日(月) 20時00分
フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV『ティグアン』の改良前ターボディーゼル「TDI 4MOTION Highline(TDI 4モーション ハイライン)」、改良後のガソリン「TSI R-Line(TSI Rライン)」を計4000kmほど走らせる機会があったのでインプレッションをお届けする。
前編では走行性能や乗り心地について述べた。後編ではパワートレイン、ユーティリティ、電子装備などに触れていきたいと思う。
足まわりとは裏腹に「・・・
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by 井元康一郎 on 2022年01月22日(土) 12時00分
フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV『ティグアン』第2世代モデルの改良版が2021年5月、日本でデビューした。最大の目玉はガソリン車のパワートレインが1.4リットルターボ+6速DCTから新鋭の1.5リットルミラーサイクルターボ+7速DCTに載せ換えになったこと。
一方、これまで売れ線であったディーゼル車はカタログから落ち、AWD(4輪駆動)はシリーズ最強版の『ティグアンR』(最高出力235kW・320ps)のみとなった。日本法人に・・・
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1年間で20000km程走ったが、燃費平均は29.3km。リッター25k...[ 続きを見る ]