左:泉大津市消防本部 藤原消防長、右:エートス協同組合 川上氏《写真提供 エートス協同組合》

エートス協同組合は12月22日、大阪府泉大津市と「訓練車両貸し出し等に関する協定」を締結した。本協定は災害時の迅速な救助活動に貢献することを目的としている。

近年、日本各地で異常気象が発生し、甚大な被害が起きる可能性が高まっている。エートス協同組合では、発災時に生じる被災車両の迅速な道路啓開作業等、有事に迅速な支援活動を行える体制を構築している。今年10月には組合5例目となる泉大津市との災害協定を締結、発災時の人命救助やライフラインの復旧活動などをより効果的なものとするため、この度、泉大津市消防本部との協定締結に至った。

今回の協定では、防災訓練時の車両の無償提供をはじめ、被災車両の取り扱いに長けた講師派遣を行うことを定める。それにより有事の際に迅速・安全・確実に救助活動が遂行され、消防技術の向上に寄与することを目的とする。

調印式の中で泉大津市消防本部藤原消防長は「本協定は消防力の強化、ひいては市民の心強い味方となる大変重要なものである。盤石な消防体制の構築に向けて真摯に取り組んでいきたい」と話した。エートス協同組合の川上氏は「大阪府は交通死亡事故でワースト1(12月22日現在)と不名誉な状況下である。府民として消防技術の向上に貢献すべく、継続的に車両提供を行っていきたい」と話した。