総合優勝した#37 Craft-Bamboo Racing《撮影 竹内英士》

三重県・鈴鹿サーキットで16日、GTワールドチャレンジアジア第6戦の決勝レースが行われ、香港のメルセデスチーム#37 Craft-Bamboo Racing(アンソニー・ルイ/ダニエル・ジュンカデラ)が優勝した。

前日の第5戦に引き続き、16日には第6戦が鈴鹿サーキットで開催された。第5戦はアマチュアドライバーが予選を担当したが、第6戦はプロドライバーが予選を担当。そのためスターティンググリッドはメルセデスやポルシェのワークスドライバーが上位を占める結果となり、日本のプライベートチームは#500 TEAM 5ZIGEN(HIROBON/川端伸太朗)の12位が最高となった。

決勝レースは第5戦と同じく1時間の時間制で、25分経過後から35分までの10分間にドライバー交代を行うルールも同じ。スタート方式も「ローリングスタート」が採用されている。

ポールポジションの#37 Craft-Bamboo Racing(アンソニー・ルイ/ダニエル・ジュンカデラ)と2番手スタートの#88 Triple Eight JMR(アブ・バクル・イブラヒ/ルカ・シュトルツ)はスタート直後の1コーナーを並んで駆け抜け激しい順位争いとなったが、#37 Craft-Bamboo Racingがトップをキープ。前半戦は1位#37 Craft-Bamboo Racingから、#88 Triple Eight JMR、#85 Craft-Bamboo Racing(ジェフリー・リー/マクシミリアン・ゲッツ)、#4 R&B Racing(ウェイ・ルー/パトリック・ピレ)、#2 Climax Racing(ジョー・ビハング/デニス・リンド)、#72 HUBAUTO RACING(モーリス・チェン/アルヴァロ・パレンテ)のトップ6は順位の変動がないままレースが続いた。

11周目からドライバー交代の時間が始まったが、上位は時間ギリギリまで引き伸ばす作戦。そのため14周目に16台が一斉にピットインしてきた。コースに戻ると、#37 Craft-Bamboo Racingと#88 Triple Eight JMRのトップ2は変わらないものの、#4 R&B Racingが3位に浮上し#85 Craft-Bamboo Racingが5位となっていた。

19周目には#85 Craft-Bamboo Racingが3位を取り戻し、#2 Climax Racingが4位に浮上。その後も#4 R&B Racingを含めた3台が激しい3位争いを繰り広げた。残り8分となった23周目に#85 Craft-Bamboo Racingがこのバトルから脱落。大きく順位を落とした。

その後も#2 Climax Racingと#4 R&B Racingは激しいバトルを展開。3位#2 Climax Racing、4位#4 R&B Racingの状態でファイナルラップに突入したが最終的に逆転し、#4 R&B Racingが3位でチェッカーを受けた。

優勝したのはポールポジションからスタートした#37 Craft-Bamboo Racing。9.2秒の差で#88 Triple Eight JMRが2位チェッカーを受けた。以下、#4 R&B Racing、#2 Climax Racing、#87 R&B Racing(レオ・イェ・ホングリ/ボ・ユアーン)と続き、13番手スタートから追い上げた#47 D'station Racing(星野敏/藤井誠暢)が日本勢トップとなる6位でフィニッシュした。

注目の前澤友作氏率いる#555 Maezawa Racing(ピッティ・ブロムバクディ/横溝直輝)は、予選が振るわず22番手スタートとなったが、オーバーテイクを繰り返し10ポジションアップの12位でチェッカーを受けた。

総合優勝はGT3クラスのマシンで争われているがGT4クラスも混走しており、こちらのクラスは#50 YZ RACING with BMW Team Studie(加納政樹/織戸学)が優勝した。

GTワールドチャレンジアジアの次戦は、7月20日から23日の日程で栃木県・モビリティリゾートもてぎを舞台に開催される。

■GTワールドチャレンジアジア第6戦結果(トップ10)
1. #37 Craft-Bamboo Racing
2. #88 Triple Eight JMR
3. #4 R&B Racing
4. #2 Climax Racing
5. #87 R&B Racing
6. #47 D'station Racing
7. #992 Absolute Racing
8. #11 Audi Sport Asia Team Absolute
9. #911 Absolute Racing
10. #5 PLUS with BMW Team Studie

12. #555 Maezawa Racing

総合優勝を争ったGT3クラス表彰式《撮影 竹内英士》 スターティンググリッドに訪れた前澤友作氏《撮影 藤木充啓》 総合優勝した#37 Craft-Bamboo Racingのチェッカーシーン《撮影 竹内英士》 総合2位の#88 Triple Eight JMR《撮影 竹内英士》 総合3位の#4 R&B Racing《撮影 竹内英士》 総合4位の#2 Climax Racing(左)《撮影 竹内英士》 総合5位の#87 R&B Racing《撮影 竹内英士》 総合6位でジャパンカップ1位の#47 D'station Racing《撮影 竹内英士》 総合7位の#992 Absolute Racing《撮影 竹内英士》 総合8位の#11 Audi Sport Asia Team Absolute《撮影 竹内英士》 第6戦スタートシーン《撮影 竹内英士》 GT4クラス優勝の#50 YZ RACING with BMW Team Studie《撮影 竹内英士》 GT4クラス表彰式《撮影 竹内英士》