テスラ モデルY「調音施工」でロードノイズ低減? 乗り心地も改善? 驚きの体験談!《写真撮影 雪岡直樹》

今「調音施工」が熱い。クルマの騒音源をピンポイントで狙い、体感的な静けさを向上させる話題の走行音静粛化プログラム。今回、かなり静粛性の向上したTESLA Model Yに対して施工を実施。純正状態の車両と施工後の車両との試乗比較で「調音施工」の効果が明らかになった。

◆「調音施工」ModelY施工前後2台
乗り比べで明らかになったこと
全国のフォーカル プラグ&プレイ ストア及び「調音施工認定店」で実施されている「調音施工」。本店の<木更津アウトレット前>は高級カーオーディオ専門メーカー「BEWITH」の直営店である。メーカーが商品開発から実車検証まで一貫で行えるからこそ生み出せた「調音施工」。今回の検証対象車両はモデル3に比べて圧倒的に静粛性の高まったとされるモデルY。RWDとパフォーマンスの2台を用意して、RWDにのみ施工して、2台を比較検証するというものだ。

結論からお伝えすると、モデルYへの調音施工はモデル3に比べてロードノイズ低減効果が実感しにくい。ただ巷で話題になっているダイキャスト・アンダーボディの剛性の高さからくる「突き上げ音」に絶大な効果があった。ロードノイズ低減については、運転席・助手席で効果の実感は少ないが後席での効果は大きく感じる。つまり、突き上げ音が気になったり、家族みんなで乗車する(後席を頻繁に利用される)オーナーには非常に有効な対策であると言える。

実際には、車室内での会話やオーディオの音が良く聴こえるという効果(人の可聴帯域でのノイズ低減)も実感(測定データ上でも確認)できたが、ロードノイズ低減を期待しているオーナー(実際には少ない気もする)には、効果は小さいと言わざるを得ないだろう。むしろ、乗り心地の改善(実際に足回りをいじっているわけではなく、聴覚から感じる音が変わることでこれほど体感が変わることに驚いた)の効果が一番だ。

◆高級オーディオのノウハウを生かした専用遮音材と
施工ノウハウこそが調音効果を最大化する
施工を見ていると車両の施工箇所の状態を実際に確認し、クリーンナップした後、適切な厚さの「ADVANS調音シート」を選び、車両に合わせて1枚ずつ切り出すところから始まる。手間暇のかかる非効率とも思えるこの地道な作業こそ、「調音施工」の品質が約束され、ここまで市場が広がってきた理由なのだと思えた。このように音響メーカーのノウハウと直営店とFC店による施工・検証実績こそが「調音施工」の強みだということがよく理解できる。

◆静粛性を高めたモデルYだからこそ
オーディオの進化も効果的で魅力的
調音施工でここまで車内が静かになるとオーディオの音質が気になってくる。そこは高級カーオーディオ専門メーカー「BEWITH」の直営店、抜かりはない。純正の音も悪くないと感じていたが、調音施工を実施するとさらに上の音質が欲しくなってくる。そんなユーザーの心を見透かしたようにデモカーに装着されているのがBEWITHのReference AMシリーズのスピーカー群だ。ダッシュ奥の中央+左右のミッドレンジ、ドアミラー内側左右のツイーター、ドア前方下側左右のウーファーの合計7本のスピーカーを入れ替えてある。オーディオインストールを実施した車両を試聴すると純正時に比べて情報量、解像感、鮮度が段違いにアップしたのが感じられ、目の前にステージが拡がる臨場感溢れるサウンドに進化している。これは実際に店舗に出向いて聴いていただくのが一番分かり易い「百聞は一聴にしかず」だ。

インナーカバーを外して施工される《写真撮影 雪岡直樹》 車種によって厚さを変えて最大限の効果を発揮させている《写真撮影 雪岡直樹》 インナーカバーを戻すと見た目的には施工されていることが分からなくなる《写真撮影 雪岡直樹》 リアフェンダー施工状況《写真撮影 雪岡直樹》 ラゲッジへの施工は想像以上に効果が高い《写真撮影 雪岡直樹》 静粛性が上がるよりも乗り心地の変化が大きかった《写真撮影 雪岡直樹》 段差での突き上げがかなりマイルドになる印象を持った《写真撮影 雪岡直樹》 元々静粛性の高いクルマなのでノイズ低減効果は限定的だが確実に効果はある《写真撮影 雪岡直樹》 調音施工を行うと同時にスピーカー交換をすることで大幅なクォリティアップを感じさせてくれる《写真撮影 雪岡直樹》