新京成の8800形と8000形(右端)。8000形は2021年11月に引退しており、今後は8800形の置換えが進められる。《写真撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》

新京成電鉄(新京成)は2月17日、同日に国土交通大臣に対して鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行なったと発表した。10月の改定を予定しており、認可後に実施運賃を設定する。

改定を予定している他の事業者同様、コロナ禍による利用者減や動力費高騰などの一方で、安全へ向けた設備投資などに多額の費用が必要であるして、1995年10月以来の運賃水準が見直されることになった。

平均改定率は12.4%で、普通運賃は各営業キロで20円ずつのアップとなる。定期運賃は平均改定率が13.1%(通勤用13.5%、通学用11%)で、割引率は通勤用のみ1.1%ダウンする。

新京成では改定による増収を、老朽化が進行している8800形の置換えや既存車両の省エネ化、車内防犯カメラの設置、バリアフリー化、経年劣化が進む鉄道施設の計画的な維持・更新などに充てるとしている。

定期運賃の改定額。《資料提供 新京成電鉄》