ガリバークルマ支援第2弾《写真提供 IDOM》

IDOMは10月24日、「ガリバークルマ支援第2弾」として、全国の通園バスに安全装置(置き去り防止ブザー)の無償取り付けを開始すると発表した。

IDOMでは2020年、「ガリバークルマ支援第1弾」として、コロナ禍で移動が困難になった人を対象に同社が保有する車両在庫の一部を提供した。今回、「3歳園児バス置き去り事故」発生を受け、通園バスの安全装置の開発をいち早く手がけたオクト産業と協力。全国の幼稚園事業者へ無償モニターを取り付けする支援策を行うことを決定した。第1号として10月28日、東京都世田谷区と、IDOM創業の地であり、オクト産業が評価センターを設置する福島県郡山市の幼稚園に対し、通園バスへ取り付けを実施する。

今回取り付ける安全装置は、通園バスのエンジンキーがオフになると車内に警報ブザーが鳴り始める。任意に設定した所定時間以内に、車内の安全確認を完了し、後部座席のランプスイッチを押さなければ、車外へも大音量の警報が鳴り響く。人為的な確認ミスをなくすことで、置き去り防止効果を高める。有線接続のため、電波障害などの影響を受けることなく使用できるほか、ICタグを利用することで、運転者(車内管理責任者)と園内管理者の携帯端末で安全確認を共有できる。

両社は今後、全国の幼稚園などを対象に、無償取り付けを希望する事業者を募集し、まずは100台への取り付けを目指す。

通園バス内の安全装置設置場所イメージ(左)/安全装置イメージ(右)《写真提供 IDOM》