イスタンブール《Photo by Islam Yakut/Anadolu Agency/ゲッティイメージズ》

TomTomは2月18日、2021年の世界58カ国404都市の交通状況の調査結果をまとめた「トムトム・トラフィック・インデックス」2021年版を発表した。

2021年は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年のデータとの比較で、世界全体で渋滞レベルが10%減少しており、特にピーク時には19%減少するなど、前年調査に続いて低下傾向が続いている。調査対象の404都市のうち、70%にあたる283都市で渋滞レベルが低下した。

2021年に最も渋滞レベルが高かった都市は、渋滞レベル62%を記録したトルコ・イスタンブールだった。数値はドライバーが交通渋滞に巻き込まれ、平均62%余分に運転時間を要したことを意味する。また、2019年に渋滞レベル71%でランキング上位に入っていたインド・ベンガルールとフィリピン・マニラは、それぞれ10位と18位と渋滞レベルが低下した。2021年の2位はロシアのモスクワで61%、3位がウクライナのキエフで56%だった。

日本国内の都市ごとの平均では、最も渋滞レベルが高かったのは東京の43%で、世界では17位だった。次いで大阪の36%が世界34位、名古屋の34%が世界49位、札幌の30%が世界81位、神戸が29%が世界94位だった。増減幅は前年比、2019年比ともに1〜3ポイント減少している。

また、1年を通じて日本で最も渋滞が激しかったのは、3月3日水曜日の札幌で、渋滞レベル76%を記録した。東京で最も渋滞レベルが高かったのは、コロナ禍の緊急事態宣言が解除されて初めての金曜日となった3月26日で67%だった。大阪では、飲食店の営業時間の時短要請が解除された後の10月25日月曜日の55%が最も高い渋滞レベルだった。

モスクワ《Photo by Sefa Karacan/Anadolu Agency/ゲッティイメージズ》 キエフ《Photo by Hennadii Minchenko/ Ukrinform/Barcroft Media/Future Publishing/ゲッティイメージズ》