光学イメージングシステムシミュレーション(参考画像)《写真提供 アンシス・ジャパン》

Ansys(アンシス)は、高性能光学イメージングシステムシミュレーションを提供するZemax社を買収すると発表した。

自動運転システムをはじめ、ロボットによる手術支援、マシンビジョンカメラ、航空宇宙・防衛分野等、様々な製品は、組み込み光学システムによって高い性能を発揮している。現実の世界を正確に画像化し、これらのイメージングシステムの性能を予測することが重要となっている。これらの製品は精密な光線追跡や信頼性の高いレンズ設計に依存しているが、イメージングシステムの開発は、精度、公差、製造性の厳しい要求があるために複雑で困難な課題となる。Zemax社はこれらの課題を解決すべく、高精度で幅広いイメージングシミュレーションおよび最適化技術をユーザーに提供している。

Ansysは米国ピッツバーグに本社を置く、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニー。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、さまざまなモビリティなどの複雑な設計上の課題解決を支援している。

Zemax社の技術を加えることで、Ansysは各種製品での光挙動のシミュレーションに関する包括的なソリューションを提供できるようになる。これらはAnsys Lumericalのフォトニクス製品群を用いたマイクロスケールから、Zemaxを用いた物理的な世界のイメージング、Ansys Speosを用いた人間の視覚認識に至るまで多岐に渡る。包括的なソリューションによりユーザーはワークフローを合理化。フォトニクス、光学、メカニカルおよび製造に携わるエンジニア間のコミュニケーションを促進してより迅速に最適設計に到達できるようになる。