マスクを着用したままでも本人確認できる顔認証を活用した乗車システムのイメージ《写真提供 NEC》

NECは7月7日、双日、宮古協栄バス、八千代バス・タクシー、中央交通による沖縄県宮古島市内の主要観光地、宿泊施設を循環する「宮古島ループバス」の実証運行に、マスクを着用したままでも本人確認できる顔認証を活用した乗車システムを提供すると発表した。

システムは、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術で、世界トップの認証精度を持つ顔認証技術を活用する。顔認証を活用することで乗車券が不要になり、紛失を防止するとともに、利便性・回遊性の向上を図る。

マスクを着用したまま本人確認を行うことができ、利用者の新型コロナウイルス感染症などの感染リスクを低減する。

実証は、昨年10月から今年1月まで実施した実証運行の次の取り組みとして、マスク着用時でも顔認証可能なエンジンに新たに対応、顔認証対象者を宮古島市民に加え、観光客にも拡大して実施する。観光客は、実証公式LINEアカウント(宮古島ループバス公式アカウント)経由でプットメニューが提供する「PutmenuLINEミニアプリ」で乗車券を購入し、LINEアカウント内にある顔登録メニューから乗車券と顔情報を紐づけることで、顔認証によって乗車可能となる。

実証運行は7月12日から9月5日まで実施する。

宮古島《写真提供 写真AC》