京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》

電車に乗る時、人は駅で乗って、降りる時は駅で降りる。電車は車庫から出てきて駅で人を乗せ、降ろすと車庫へ帰って行く。これが普通で、一般の人が電車の車庫に入ることはあまりない。ところが、社外の一般人に車両基地を見せる回数が増えているのが、関東の京成電鉄だ。

鉄道会社は車両基地見学会をときどき開催する。毎年恒例のイベントになっている鉄道会社もあり、家族で出かけた経験のある読者もいるだろう。そういったイベントに合わせ、さらにまれな機会として、来場者向けに車両基地行き、または車両基地発の電車が運転されたりする。ふだんは旅客営業をしない引き込み線に乗れて、ファンは興奮する。……らしい。

コロナ禍でこうした企画開催も減っているが、逆に増えているのが京成電鉄だ。千葉県酒々井町にある宗吾参道車両基地の見学イベントや、基地発または基地着のツアーが、ここ半年で9回も開催されている。参加希望者が多く、新たに回数を重ねているようだ。

展示される車両にはテーマがあり、2月27日のテーマは「京成本線」。普段、京成本線内を走行する3000形、3400形、3500形、3600形(リバイバルカラー車)、3700形の計5編成を並べた。4月18日はスカイライナーを除いて現役車両で唯一の鋼製車両となった3400形の4編成を一堂に展示した。

車内放送体験、スカイライナー運転室への入室&運転席着席体験、洗車機通過体験といったプログラムも日によって用意されている。また宗吾参道車両基地には初代 「AE」や“青電”などの旧型車も保存されている。

京成電鉄では、「コロナ禍での旅行需要に対応した商品を企画・販売」、「マイクロツーリズム需要の創出」(2021年3月決算資料)に成功したという。ツアー企画にすることで来場者数をコントロールできるという利点もある。オープンハウスに来場可能な人数と比べてツアーの参加人数は減るが、開催日でいうと回数は増えているので、興味のある人は京成電鉄や京成トラベルのホームページをまめにチェックしよう。

京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 不気味カワイイ、京成パンダが描かれた保線用車両《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 おそらく車両の前照灯の光軸合わせのマーカー。《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 京成電鉄宗吾参道車両基地(5月22日のミステリーツアー発地)《写真撮影 小林岳夫》 車庫から電車に乗ったまま営業線に進出(後部運転台/車掌室)。《写真撮影 小林岳夫》