NTTがラスベガスで実施しているスマートシティプロジェクト(イメージ)《画像 NTT》

NTTグループは5月13日、米国ラスベガス市と共同で推進しているスマートシティプロジェクトのエリアを拡大すると発表した。

イノベーション地区のコミュニティ・ヒーリング・ガーデンとラスベガス通りの一部に2019年夏からすでに導入したが、2020年夏にはボブ・バスキン・パーク、ロータリー・パーク、スタパック・パーク、エセル・ピアソン・パークへ拡大し、2020年末までにはさらに6つの公園に展開する予定。

これまでのイノベーション地区での取り組みを通じ、逆走件数の減少など、交通状況の改善が見られたことを踏まえ、今後、公園など、市内設備の安全状態や保全状況の問題点をリアルタイムに通知するソリューションへと拡充する。市民や観光客の安全性や快適性を追求する。

また、市が掲げる「スマートパーク・イニシアティブ(スマートパーク事業)」の一環として市民の安全を確保すると同時に、職員がリアルタイムに公園の利用状況を把握することで、公園運営や保全についてより多くの情報に基づいて意思決定できるようにする。

2018年9月から開始した実証実験の段階から、NTTのソリューションは、交通管理の基礎となる情報を含め、市職員による現場の状況把握に必要な情報を提供してきた。今回のスマートシティプロジェクト拡大に伴って、ラスベガス市はこれまでと同様、管理画面を活用して、より多くのセンサーから得られるデータや分析結果を閲覧できるようになる。現場の状況をタイムリーに認識または予測することで、警官や保全要員を迅速に派遣できるとしている。