ETC《資料画像》

日清紡ホールディングスは4月30日、子会社のJRCモビリティがモビリティ領域の事業を拡大するため、大手自動車メーカーの車載機器の開発を支援しているドイツのRBIとLEASを買収し、同日付で完全子会社としたと発表した。

JRCモビリティは、輸入車に搭載する ETC(電子料金収受システム)車載器を製造・販売している。日本のETCのような道路課金システムは世界的に広がりつつあり、国によっては車載器搭載が義務付けられている。一方で、システムの仕組みや方式が国・地域ごとに異なっており、車載器事業の拡大には開発スピードの向上が重要。

今回、JRCモビリティと協力関係にあり開発エンジニアリング機能、組み立て・ロジスティックス機能を持つRBIとLEASの2社を買収、ドイツに開発拠点を設けて欧州自動車メーカー向けの車載器ビジネスを機動的、戦略的にグローバル展開していく。

日清紡グループは「環境・エネルギーカンパニー」グループとして「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の3つを戦略的事業領域に掲げている。今回ドイツ企業2社の買収は、主力であるモビリティ領域のITS(高度道路交通システム)事業の拡大・成長を図るもの。