ブガッティ・シロンを生産するフランス・モルスハイム工場《photo by Bugatti》

ブガッティ(Bugatti)は3月20日から、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、フランス・モルスハイム工場でのハイパースポーツカー、『シロン』の生産を一時停止した、と発表した。

ブガッティの本社工場は、「アトリエ」と呼ばれる。このアトリエでの車両の引き渡しは、欧州で導入されている移動制限により、ほぼ不可能な状態にあるという。ブガッティは、欧州政府の規制と医療専門家のガイドラインに沿って、すでに実施されている対策を強化していく。

また、ブガッティはここ数週間、出張を禁止している。可能な限りモバイルワークを拡大することにより、ほとんどの従業員はすでに、テレワークに切り替えている。心臓や肺、免疫系など、特定の健康上のリスクがある従業員には、特別な保護対策を適用している。

ブガッティは、今後数週間にわたって、フランスやドイツ、世界中の状況を注視し続け、あらゆる変化に迅速に対応できるようにする。状況が好転すればすぐに、すべての従業員は通常の職場に復帰する、としている。