テープカットの様子《画像:オーシャンブルースマート》

和歌山県有田市は8月27日、シェアサイクルを活用した観光振興・地域活性化に向け、オーシャンブルースマート、NECソリューションイノベータ、和歌山県自転車軽自動車商業協同組合有田支部と連携協定を締結した。

訪日観光客が増加する中、多くの地方では観光地へのアクセスに時間がかかる、そもそも運行本数が少ない、などといった観光客の不満の声も挙がっており、快適に周遊するための二次交通の充実も課題となっている。

有田市では、こうした二次交通の課題解決に向け、導入が容易で、観光客にとって周遊の自由度が高く、市民にとっても日常の交通手段ともなるシェアサイクルを軸にして、観光振興や地域活性化を目指すべく、4者による連携協定を締結。4者はシェアサイクルの有田市内への導入および、活用促進および利便性向上、シェアサイクル事業で得たデータ情報の共有などに取り組む。

4者は協定の初動の取り組みとして、シェアサイクルの導入に関する実証実験を8月27日より約3年間の予定で実施。市内10か所(予定)に駐輪ポートを設け、オーシャンブルースマートが提供するシェアサイクルサービス「PiPPA(ピッパ)」を活用し、和歌山県自転車軽自動車商業協同組合有田支部が、貸し出す自転車の配車および修理などを行う。NECソリューションイノベータは、シェアサイクルの利用データを分析し、得られた結果から、観光政策に寄与するデータを有田市に提供する。

シェアサイクルサービス「PiPPA」《画像:オーシャンブルースマート》 シェアサイクルサービス「PiPPA」《画像:オーシャンブルースマート》