空飛ぶクルマの試作機《画像:NEC》

NECは空飛ぶクルマの試作機を開発、NEC我孫子事業場に新設した実験場で浮上実験に成功したと発表した。

NECは、経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」へ参画するとともに、日本発の空飛ぶクルマの開発活動団体「カーティベーター」とスポンサー契約を締結し、空飛ぶクルマの機体開発の支援などを推進。また、航空管制システム・衛星運用システムなどで培ってきた管制技術や無線通信技術などを活用して、空飛ぶクルマのための新たな移動環境の実現に向けた検討を進めている。

NECは空飛ぶクルマ実現に向けた取組みの第1段階として、試作機を開発。全長約3.9×幅3.7×高さ1.3mの試作機は、近未来型の空飛ぶクルマにおける機体管理の機能や飛行特性を把握することが狙い。自律飛行や機体位置情報把握(GPS)を含む飛行制御ソフトウェアおよび推進装置であるモータドライバなどを搭載し、浮上実験に成功した。

NECは、今後も、新たな移動環境の管理基盤の構築を目指して、空飛ぶクルマに関する技術開発や試作機を活用した検証・評価を継続するとともに、カーティベーターをはじめとしたパートナー連携を強化。将来的には地上から空までをシームレスに繋ぐ、安全・安心な次世代の移動環境の実現に向けて取組みを加速していく。
NECは、空の移動革命の実現に向けて、空飛ぶクルマの移動環境に必要となる、交通整理や機体間・地上との通信などを支える管理基盤の構築を本格的に開始します。#NEC #空飛ぶクルマ— NEC (公式) (@NEC_jp_pr) August 5, 2019