フェルナンド・アロンソ(WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》

フェルナンド・アロンソと小林可夢偉が、2019年1月のデイトナ24時間レースで同じマシンに乗り込み、同レースの総合優勝を目指して共闘することになった。

デイトナ24時間レースを含む北米最高峰のスポーツカーレースシリーズ「IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権」の公式サイトが27日に報じたところによれば、アロンソと可夢偉が(スポットで)乗り組むのは、ウェイン・テイラー・レーシングが走らせるNo.10 Konica Minolta Cadillac DPi-V.Rというマシン。ジョーダン・テイラー、レンガー・バン・デル・ザンデとの4人組で同車を駆ることになる。

2005年と2006年のF1世界チャンピオン、スペイン出身現在37歳のアロンソは、今年2018年限りでF1参戦に(ひとまず)終止符を打った。近年はF1以外のレース活動にも積極的で、世界耐久選手権(WEC)の2018/2019シーズンにトヨタから参戦中、今年6月のルマン24時間レースでは中嶋一貴らと総合優勝を飾っている。

F1モナコGPの優勝経験があり、ルマンも制したアロンソは2019年、世界3大レース制覇達成を目指して最終関門のインディ500(5月)に2年ぶりの参戦をすることも発表済みだ。デイトナ24時間には2年連続出場となるが、強豪チームからの参戦で、ここでも北米伝統のメジャーレースウイン獲得を目指す(2018年の参戦はブレーキの問題等もあり順調なレースにはならなかった)。

F1の表彰台獲得経験がある可夢偉(現在32歳)は近年、トヨタ(レクサス)の主戦ドライバーとしてWEC、スーパーフォーミュラ、SUPER GTでマルチな活躍を展開中。それ以外にもフォーミュラEやスパ・フランコルシャン24時間、鈴鹿10時間に参戦し、ある意味ではアロンソ以上に世界各地の戦線を賑わせてくれているが、デイトナ24時間にも初めて参戦することとなった。

アロンソと可夢偉はWECでは同じトヨタ陣営で走っているとはいえ、マシンはいつも別。最大のライバルともいえる関係にあるわけだが、今回は同じマシンに乗り組んでの参戦になるので、新たなコンビネーションがどんなケミストリーを見せるのか、注目されるところだ。

2019年のデイトナ24時間レースは1月26〜27日に決勝レース開催予定。レースウイークの約3週前、1月4〜6日には現地での公式テストも予定されている。

小林可夢偉(WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》 2018年デイトナ24時間での10号車キャデラック。《写真提供 INDYCAR》 2018年デイトナ24時間での10号車キャデラック。《写真提供 INDYCAR》 フェルナンド・アロンソ(WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》 小林可夢偉(WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》 フェルナンド・アロンソ(WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》 小林可夢偉(左、WEC参戦時)《写真提供 TOYOTA》