日独スマートモビリティ・シンポジウム《撮影 関航介》

10月17日、ドイツ西部にあり同国最大の産業州とも呼ばれるノルトライン・べストファーレン(NRW)州は、東京都千代田区イイノホールにおいてスマートモビリティをテーマとする「日独スマートモビリティ・シンポジウム」を開催した。

当シンポジウムにおいて、StreetScooterリサーチ社の代表、ペーター・ブルクグレーフ氏は「お手頃価格を実現したmade in NRWのスマートモビリティ」という基調講演を行った。

StreetScooterリサーチは、NRW州アーヘンのコンサルティング企業。アーヘンを拠点とし高い技術力を持つスマートモビリティ企業を、各団体・企業のニーズに合わせてコンサルティングしているという。講演では、商用電気自動車を開発するStreetScooterをモデルに説明が行われた。

StreetScooterの開発する電気自動車は、すでにドイツを拠点とする国際宅配便サービスDHLの配達に使用されており、その積載性や利便性の高さから配達員たちから高い評価を得ているとのこと。また、StreetScooter製の車両はDHLが保有する配達車両の中でも最も安価で、顧客のニーズに合わせた車両設定なども可能になっているという。

StreetScooterリサーチのコンサルティングは、小型電気自動車を開発するe.GOを含む様々な自動車企業を対象としており、スマートモビリティを模索する人とNRW州の架け橋となりたいとしている。

日独スマートモビリティ・シンポジウム《撮影 関航介》