タクシーを降車した後、酒に酔い潰れて車道へ倒れこんでいた女性がトラックにひき逃げされる事件が起きた。女性は死亡しており、警察は後に現場へ戻ってきたトラック運転者を逮捕している。

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27日午前5時ごろ、愛知県名古屋市中区内の市道で、車道上で酔い潰れていた女性に対し、進行してきたトラックが衝突する事故が起きた。女性は死亡。トラックは一時逃走したが、警察は現場へ戻ってきた男を逮捕している。

愛知県警・中署によると、現場は名古屋市中区丸の内2丁目付近で幅員約5mの直線区間。36歳の女性は酒に酔った状態で、現場付近でタクシーから降車した後に車道上で倒れこんでいたところ、進行してきたトラックにはねられた。

女性は意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、胸部骨折などが原因で約3時間後に死亡した。事故を起こしたトラックは現場から逃走したが、後に現場へ戻ってきて運転していた60歳の男が自ら警察へ通報した。警察はこの男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。女性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

事故当時は日の出前で辺りは薄暗い状態だったが、街灯もあって夜間でも見通しは良いという。警察の聴取に対して男は「怖くなって逃げた」などと供述しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は名古屋市の中心部で、夜間でも見通しは良いという。事故が起きた時間帯は交通量も少なめであり、ゆえに路上で倒れこんでいることに気がつかれなかったようだ。昼間は35度を超える気温を連日のように記録している名古屋だが、気温が下がる夜間は心地よく感じてしまったのかもしれない。