乗用車と出会い頭衝突したバイクの運転者が、道路へ隣接する川へ転落してしまう事故が起きた。この事故でバイク運転者は死亡しており、警察はクルマの運転者を逮捕している。

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1日午後5時30分ごろ、香川県高松市内の市道を走行していた乗用車と原付バイクが出会い頭に衝突。バイクの運転者が道路に隣接する川へ転落して死亡する事故が起きた。警察はクルマの運転者を逮捕している。

香川県警・高松北署によると、現場は高松市飯田町付近で幅員約4mの直線区間。交差点に信号機は設置されておらず、双方に一時停止義務もない。乗用車と原付バイクは減速しないまま交差点へ進入して出会い頭に衝突。バイクは衝突の弾みで路外に逸脱し、運転していた同市内に在住する51歳の男性は道路と並行して流れる川へ転落した。

男性は地元消防によって救出され、意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で約3時間後に死亡した。クルマを運転していた同市内に在住する23歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

現場は見通しが若干悪い交差点。川側にはガードレールも設置されていたが、男性は切れ目から転落したとみられる。聴取に対して男は「もっと減速していればよかった」などと供述しており、警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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バイクは衝突の際に転倒し、運転者は橋の欄干とガードレールの切れ目から川へ転落していったとみられる。双方ともに一時停止の義務が無い交差点のため、結果的には双方ともに油断していたとも考えられる。