酒に酔い潰れ、車道で寝込んでいたとみられる男性がクルマにはねられた。通行人が事故直前に発見。警察には通報していたが、警官の到着には間に合わずに事故が起きてしまったという。

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6日午前3時20分ごろ、沖縄県うるま市内の県道で、酔い潰れて路上に倒れこんでいたとみられる男性が進行してきた乗用車にはねられる事故が起きた。男性は死亡。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

沖縄県警・うるま署によると、現場はうるま市みどり町4丁目付近で片側1車線の直線区間。63歳の男性は酒に酔い潰れて路上に倒れこんでいたところ、進行してきた乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。クルマを運転していた24歳の男性(米海兵隊員)にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は夜間の見通しが悪い区間。事故が起きる約10分前に通行人から「車道で寝ている男性がいて危険だ」との通報があり、同署員が急行したところ、すでに事故が発生していたという。運転者は事故を起こしたことを認めており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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夏が近づくにつれ、沖縄県内での発生件数が急増していくのが路上寝(路上横臥)による人身事故だ。沖縄県内では飲酒運転による事故も多いが、路上寝が原因とする歩行者の死傷事故もかなり多いという。

酔いどれ状態で帰宅を目指したものの、自宅の手前で力尽きて寝込んでしまうというパターンが最も多く、こうした場合は夜間の見通しが悪い路地が現場となることも多々。それが死傷事故につながる遠因ともなっている。