今年、30周年を迎えたKTMの「デューク」シリーズ。数々の新型デュークが続々と日本に導入されるが、「東京モーターサイクルショー2024」では一挙4モデルが展示。ブランドカラーであるオレンジがブースを埋め尽くした。
本稿では、日本市場に向けて輸入車勢が注力する400ccクラスの代表格ともいえる『390 DUKE(390デューク)』をピックアップ。390デュークは、早くからこの市場に投入され、個性的なデザイン、軽量かつパワフルな単気筒エンジンなどを武器に、ファンを集めてきたモデルだ。
新型390デュークは昨年末に予約販売を開始。エンジン、シャシー、スタイリングなど、すべてを一新した。新設計のスチール製トレリスメインフレームにアルミダイキャスト製サブフレームを組み合わせた2ピースフレームを採用するとともに、新しいトリプルクランプとオフセットの見直しにより、ハンドリング特性が向上。より優れたコントロール性と安定性を提供する。
サスペンションは伸側と圧側を5段階で調整可能な43mm WP製APEXオープンカートリッジフロントフォークと、伸側とプリロードの調整が可能なスプリットピストンリアショックアブソーバーを装備。ショックアブソーバーはオフセンターにマウントし、シート高は従来の830mmから800〜820mmにダウン、エアボックスも大型になった。軽量コンパクトな398.7cc単気筒「LC4C」エンジンは再設計し、シリンダーヘッドやギアボックスを最適化。最高出力が従来の44psから45psにアップしたほか、排ガス規制ユーロ5.2にも適合している。
エクステリアは、エアインテークを強調した長いタンクスポイラー、大型ラジエターカバー、LEDポジションライトを新たに装備。ボディカラーはKTMのイメージカラーとなるエレクトロニックオレンジとアトランティックブルーの2色を用意する。
新型5インチTFTディスプレイは、ライドモードの選択が可能となった。デフォルト設定の「ストリート」に対し、悪天候時向けの「レイン」を選択するとスロットルレスポンスが穏やかになる。また「トラック」ではタコメーター表示の拡大や、ラップタイマー表示の追加など、サーキット走行向けのディスプレイ表示に切り替わるとともに、必須ではない情報は最小限で表示。さらに理想的なスタートをサポートするローンチコントロールが使用可能になる。また、標準装備のスーパーモトABSやコーナリングMTCもディスプレイ上で切り替えできる。
価格は78万9000円。排気量、パフォーマンス、価格帯、いずれも他輸入車勢とガチンコ勝負の様相を呈している。
シリーズ30周年、オールニューで攻勢かける新型KTM『390デューク』…東京モーターサイクルショー2024
2024年03月23日(土) 20時30分
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