アウディは11月26日、『SQ5スポーツバックTDI』(Audi SQ5 Sportback TDI)を欧州で発表した。『Q5』から派生したSUVクーペ、『Q5スポーツバック』がベースの高性能な「S」モデルになる。
◆0〜100km/h加速は5.1秒
パワートレインには、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンの最新版を搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特徴だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。
この結果、最大出力341hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。71.4kgmの大トルクは、1750〜3250rpmで引き出される特性を持つ。トランスミッションは8速「ティプトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。動力性能は、0〜100km/h加速が5.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。
◆48Vのマイルドハイブリッド
SQ5 スポーツバックTDI には、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。
エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。
5リンクサスペンション、255/45R20タイヤ+20インチホイールが標準だ。オプションで「アウディスポーツ」の21インチホイールが選択できる。フロントには、アルミ製の6ピストンブレーキキャリパーと直径375mmのブレーキディスクが装備された。ダンパーコントロール付きの「Sスポーツサスペンション」は、Q5スポーツバックと比較して、車高を30mm引き下げる。
エンジン、ステアリング、AT、コントロールドダンパーが、ダイナミックハンドリングシステムの「アウディドライブセレクト」に統合されている。ドライバーは6つのプロファイルによって、これらのシステムの特性を変更できる。
◆Sモデルらしいスポーティな内外装
内外装は、Sモデルらしいスポーティさが強調された。八角形のシングルフレームグリルは、Sモデル専用デザインだ。フラットで幅広い形状が特長になる。シングルフレームグリルとサイドインテークは、アルミ仕上げとなる。アウディLEDヘッドライトが標準装備された。自動ハイビームとダイナミックターンシグナルを備えた「マトリクスLEDヘッドライト」が、オプションで選択できる。
リアには、左右のライトクラスターを繋ぐトリムエレメントと、水平フィンを備えたディフューザーインサートを装備した。マット仕上げのアルミストリップがリアバンパーに組み込まれており、その下にはディフューザーインサートと4本出しの楕円形クロームメッキテールパイプが装備されている。
インテリアは、ブラックまたはダークグレー仕上げとした。照明付きのアルミ製ドアシルトリムには、Sのロゴが付く。電動スポーツシートにも、エンボス加工されたSのロゴが添えられた。シートとステアリングホイールには、コントラストステッチが入る。オプションで、マッサージと換気機能が選択できる。トリムパネルはアルミが標準で、オプションでカーボンとピアノ仕上げを用意している。
アウディ SQ5スポーツバック、ターボと電動コンプレッサーで341馬力…欧州発表
2020年11月30日(月) 14時15分