フォルクスワーゲングループジャパンは6月20日、『ゴルフ』などの灯火装置用ヒューズに不具合があるとして、国土交通省に再度リコール(回収・無償修理)を届け出た。
なお今回のリコールは2014年1月に届け出たものだが、対象車種外でも不具合が発生したため、範囲を拡大し、再度リコールを届け出た。
対象となるのは、ゴルフ・シリーズが「ゴルフ1.2/77kW」、「ゴルフ1.4」、「ゴルフ1.4/90kW」、「ゴルフ1.4/103kW」、「ゴルフ1.4/118kW」、「ゴルフ・カブリオレ1.4/118kW」、「ゴルフ1.4/125kW」、「ゴルフ2.0」、「ゴルフ2.0GTI/GTX」、「ゴルフR20」、「ゴルフR32」、「ゴルフ・ピレリー2.0T」、「ゴルフGTI2.0T」、「ゴルフGTIエディション35」、「ゴルフ・トゥーラン1.4/103kW」、「ゴルフ・トゥーラン1.4/125kW」、「ゴルフ・ヴァリアント1.2/77kW」、「ゴルフ・ヴァリアント1.4/90kW」、「ゴルフ・ヴァリアント1.4/118kW」、「ゴルフ・ヴァリアント2.0T」、『シロッコ』シリーズが「シロッコ1.4」、「シロッコ1.4/118kW」、「シロッコ2.0」、「シロッコ2.0T、シロッコR20」、『ジェッタ』シリーズが「ジェッタ1.4/118kW」、「ジェッタ2.0T」、『イオス』シリーズが「イオス2.0T」、「イオス3.2V6」の30車種で、2008年6月30日〜2012年9月14日に輸入された10万1446台。
灯火装置用ヒューズ端子部のコーティング材質が不適切なため(※)、車体の振動で生じた端子部分の傷に熱が加わることで、非電導物質(酸化亜鉛)が生成され、接触不良が発生。ヘッドライト、フォグライト、テールライト、ブレーキランプ、ウインカーなどの一部、または複数が不灯になるおそれがある。また、さらに接触不良が進行すると接触部の熱影響によりヒューズホルダーが溶損するおそれがある。
改善措置として、全車両、灯火装置用ヒューズを対策品と交換する。また、ヒューズホルダーを点検し、溶損している場合は、新品と交換する。
不具合は1196件発生、事故は起きていない。市場からの情報および国土交通省からの指摘により届け出た。
[※追記]
なおヒューズメーカーの日本法人であるリテルヒューズジャパンでは、リコール届出の内容とは異なり、リコールの原因はヒューズボックス側のヒューズ端子にあり、ヒューズボックス側のヒューズ端子の救済のため、灯火装置用ヒューズをスズメッキ品から銀メッキ品に交換する、としている。
VW ゴルフ など、10万台を再リコール ヘッドライトがつかなくなるおそれ[追記あり]
2018年06月20日(水) 17時07分
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