初代『スプリンターカリブ』は今の『カローラクロス』の源流、または生まれ変わりと言ってはやや強引だろうか? とはいえ、今のSUVへと繋がる(これも強引?)多目的車として登場したのが同車だった。
トヨタの車両系統図では正式には『ヴォルツ』が後継車種になっている。が、それまでにスプリンターカリブは3代にわたり世代を進化させていた。その初代がカタログ写真のモデルで、登場は1982年8月、車名はCaribou(アメリカトナカイ)に由来。
当時としてはカローラ系よりひとつ下の『ターセル』/『コルサ』/『カローラII』のエンジン縦置き・FWDをベースに仕立てられた。原形は登場前年の「第24回東京モーターショー」に出品されたショーモデルの『RV-5』。
実車は、ワゴンのユーティリティ、セダンの乗り心地、そして4WDの機動性の3点をポイントに“ニューアクティブビークル”をテーマとした。外観ではハイルーフ、大型リヤクォーターウインドゥ、縦型リヤコンビランプ、左にオフセットしたライセンスプレートガーニッシュなどが特徴。
インテリアでは室内長=1855mm、室内幅=1350mm、室内高=1215mmの豊かな空間を実現。クライノメーターやカジュアルなチェック柄のシート表皮なども注目だった。
搭載エンジンは当時“レーザー”の呼称がつけられた3A-U(II)型、1.5リットルでツーバレルシングルのキャブレター方式で、83ps/12.0kg−mの性能を発揮。そしてトランスミッションはE・L(エクストラ・ロー)付きの5速MTの1タイプで、2−4セレクター(FWD/4WD切り換えレバー)を備えた。
初代『スプリンターカリブ』は『カローラクロス』の源流なのか?【懐かしのカーカタログ】
2024年03月03日(日) 17時00分
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