ジープ・グラディエーター 改良新型(デトロイトモーターショー2023)《photo by Jeep》

ジープは9月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2023において、ピックアップトラックの『グラディエーター』(Jeep Gladiator)の改良新型を初公開した。


◆新しいフロントグリルは冷却効果を引き上げる効果も
改良新型では、ジープを象徴する7スロットグリルを変更した。スリムになった新グリルは、ブラックのテクスチャーが施された縦スロットによって、冷却効果を引き上げているという。フロントウィンドシールドに、新しいオフロード対応ステルスアンテナを装備した。従来のスチール製マストアンテナに代わるもので、グラディエーターの外観をスリムに見せると同時に、オフロードでは木の枝への引っ掛かりを低減する。

改良新型には、7種類の新しいホイールデザインを設定した。タイヤサイズは32〜33インチを用意する。また、ルーフは、2種類のハードトップ(ブラックとボディ同色)、ハードトップ用サンライダーを用意した。プレミアムソフトトップやハーフドア付きデュアルドアなど、複数のオープンエアオプションが設定されている。ドア、トップ、ウインドシールドの組み合わせは複数で、顧客はニーズに合わせてカスタマイズすることができる。

改良新型には、9種類のボディカラーを用意した。新色のアンヴィルをはじめ、ファイヤークラッカーレッド、グラナイトクリスタル、シルバージニス、ハイベロシティ、ハイドロブルー、サージ、ブライトホワイト、ブラックが選択できる。

◆新開発の12.3インチタッチスクリーンを採用
インテリアには、新開発の12.3インチタッチスクリーンを採用した。インストルメントパネルは、ファブリックまたはポリウレタン製のソフトタッチサーフェスに。ダッシュボード上部には、アクセサリーを取り付けるためのAMPSブラケットを新たに装備した。

大型の12.3インチタッチスクリーンには、第5世代の「Uconnect 5」システムを搭載する。ハンズフリーの音声認識機能は、新しいマイクテクノロジーを採用し、利便性を高めた。Uconnect 5は、前世代と比較して動作が5倍高速に。アンドロイドOSとOTA(Over-the-Air)アップデートにより、Uconnect 5は、新しいコンテンツ、機能、サービスを採用するためにシステムを継続的に進化させるという。

各種デバイスを最大4倍速く充電できるデュアルUSBタイプCポートを標準装備し、前列の乗員の機能性を向上させた。後席も含めると、合計で最大7つのUSBタイプA、タイプCポートを備える。12ボルトのアクセサリーコンセントが各部に配置されているほか、115ボルトのACコンセントも用意されており、家庭用の電子機器への給電が可能だ。

◆3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジン搭載
改良新型のパワートレインには、3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジンを搭載する。最大出力は285hp、最大トルクは36kgmを発揮する。オフロード走行や重い荷物の積載、トレーラーの牽引に必要な低速トルクを中心に、幅広いトルクバンドを実現するように設計されている。

エンジン・ストップ・スタート(ESS)を標準装備した。トランスミッションは6速MTが標準。オプションで8速ATが選べる。

標準装備の6速MT搭載車は、最大84対1というクラス最高のクロールレシオを備える。オプションの8速AT搭載車では、最大77対1のクロールレシオを実現した、としている。

ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》 ジープ・グラディエーター 改良新型《photo by Jeep》