マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》

マセラティは7月13日、SUV『レヴァンテ』(Maserati Levante)の「V8ウルティマ」仕様を、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」で初公開した。マセラティのV8ツインターボエンジンを積む最終モデルだ。


◆フロントフェンダーに「V8 Ultima」のロゴ
マセラティは1959年、パワフルなV8エンジンを搭載する『5000GT』を発表した。それ以降、マセラティは10万台以上のV8エンジン搭載車を送り出してきた。レヴァンテV8ウルティマは、レヴァンテの「トロフェオ」が積むV8ツインターボエンジンの最終モデル。最大出力580psを引き出すこのエンジンは、2023年後半に生産を終了する予定だ。

レヴァンテV8ウルティマは、威風堂々とした「ネロ・アッソルト」と、印象的な「ブルー・ロワイヤル」の2種類のボディカラーを設定し、それぞれ103台、合計206台を限定販売する。フロントフェンダーに並ぶトリプルエアベントの上には、「V8 Ultima」のロゴを配した。ブレーキキャリパーには、マセラティのロゴが入り、コレクターズアイテムであることを表現している。

フルプレミアムレザーシートは、ペールテラコッタとブラックのデュアルカラー仕上げだ。ヘッドレストにはV8 Ultimaのロゴがステッチされた。グロスカーボンファイバーのディテールが添えられている。

◆0〜100km/h加速4.1秒で最高速は302km/h
3.8リットルの排気量を備えたV型8気筒ガソリンエンジンは、2個のターボで過給され、最大出力580ps、最大トルク74.4kgmを獲得する。

この強力なパワーは、インテリジェントなAWDシステム「Q4」を介して、路面に伝達される。トランスミッションは、ZF製の8速ATを組み合わせた。動力性能は、0〜100km/h加速を4.1秒で駆け抜け、最高速は302km/hに到達する。

このV8ツインターボエンジンは、イタリア・マラネッロのフェラーリ工場でマセラティの仕様に合わせて製造されており、手作業で組み立てられている。

◆コルサモードにローンチコントロール機能
車両統合制御システムの「IVC」を搭載する。これにより、走行安定性とドライビングダイナミクスがさらに向上し、パフォーマンスと安全性も引き上げている。

ローンチコントロール機能を備えた「Corsa(コルサ)」と呼ばれるドライビングモードを採用する。コルサモードでは、エンジンレスポンスとエグゾーストバルブの開閉タイミングをコントロールするとともに、よりクィックなギアシフト、スポーツモードでのエアサスペンションレベル、よりスポーティなスカイフックダンピング、最適化されたQ4システムなどに変化する。トラクションコントロールとESPシステムとの相乗効果により、運転の歓びを最大限に高めているという。

インテリアは、専用のインターフェースを表示する新設計のオンボードパネルを採用する。8.4インチのディスプレイは、解像度とグラフィックスを向上させた。さらに、最新の「Maserati Connect」プログラムによって、コネクティビティを追求している。

マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》 マセラティ・レヴァンテ の「V8ウルティマ」《photo by Maserati》