モリタMVF21(東京国際消防防災展2023)《写真撮影 雪岡直樹》

消防・防災に関する展示会「東京国際消防防災展2023」が6月15〜18日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。モリタは、車いすに乗ったまま救助できるバスケットを装備したブームを持つ、多目的消防ポンプ自動車『MVF21』を出品した。

車名のMVFはMORITA VARIOUS FIGHTERを意味し、消火、救助、資機材収納という様々な役割を1台で果たす消防車だ。MVF21は、すでに全国各地の自治体に導入されている「13mブーム付多目的消防ポンプ車MVF」のブームを21mブームに換装するなど、多機能性を継承しながら進化させた多目的消防ポンプ自動車だ。

●最大400kg対応のバスケット
21mブームは、モリタの連結子会社であるフィンランドのブロントスカイリフトと共同開発、日本国内では初となる最大4000N(400kg)対応のバスケットを搭載した。従来より高所の作業を可能にし、日常、車いすを使用している人も、車いすに乗せたまま救助できる。最大作業半径は13.2m。

また、少量の水で消火活動ができる CAFS(Compressed Air Foam System 圧縮空気泡消火装置)を搭載し、900L水槽を搭載しながら、収納スペースに余裕を確保した。多様化する火災現場での消火、救助活動に応える。世界的なデザイン賞の「iF」を2019年度に受賞している。

モリタは東京国際消防防災展2023において、多様化、複雑化する災害現場の消火・救助活動を変革するソリューションを提案した。

●東京国際消防防災展2023
東京国際消防防災展の来場者数は、会期4日間合計で登録来場者数6万5171人、総来場者数16万6831人となった(前回2018年はそれぞれ7万3222人、17万9428人)。主催は東京消防庁、東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会。

開催の趣旨は、過去に発生した災害を教訓とした災害対策や多様化する災害リスクを周知し、市民の防火防災意識と行動力を向上させること。またセーフシティの実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的とする。

会場には国内外の消防・防災に関する最先端のサービスや製品が一堂に集結した。展示内容は、「消火、救急、救助、避難・誘導」、「防災・減災・災害対策」、「情報システム、通信サービス」、「その他、消防防災に関する製品・サービス」の4分野になる。

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