レンジローバー の2024年モデル(欧州仕様)《photo by JLR》

JLRは5月17日、最上位SUV『レンジローバー』(Land Rover Range Rover)の2024年モデルを欧州で発表した。

◆最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを搭載
2024年モデルには、最新世代の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを搭載する。鮮明で直感的なインターフェースを備えており、13.1インチのフローティングガラスタッチスクリーンを通じて、車両の主要機能をコントロールすることができる。

また、センターコンソールに配置していたエアコンダイヤルやオーディオのボリュームスイッチ類をPivi Pro内に統合。新たに、オーディオの音量調整やエアコンのコントロールが行えるスライド式のサイドバーを採用した。これにより、どのメニュー画面からでも、主要な機能を直接、正確に操作することができ、約80%のタスクはホーム画面から2タップ以内で実行できるという。ハプティックフィードバックも導入している。

アマゾン(Amazon)の音声アシスト「アレクサ(Alexa)」を車載化する。また、「Advanced Software Over The Air」機能により、常に最新のソフトウェアに対応し、車両とその機能を経年変化とともに向上させることができるという。

◆すべてのパワートレインをハイブリッド化
2024年モデルでは、ラインアップを見直し、パワートレインを改良した。プラグインハイブリッド車(PHEV)では、従来の「P510e」のPHEVパワートレインのシステムパワーを40ps引き上げた「P550e」を追加した。3.0リットル直列6気筒ガソリン「INGENIUM」ターボエンジンに、最大出力143psの電動モーターを組み合わせて、PHEVシステム全体で550psのパワーを引き出す。0〜100km/h加速は5秒と、従来よりも0.5秒短縮した。EVモードの航続は、113kmから121kmに拡大している。

また、2024年モデルでは、4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンを積む「P530」に、マイルドハイブリッドテクノロジーを採用した。

さらに「SV」では、4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンの最大出力を、530psから615psに引き上げた。最大トルクは76.5kgmを獲得する。SVも、マイルドハイブリッドテクノロジーを採用した。これにより、レンジローバーのすべてのパワートレインが、ハイブリッド化されている。

◆「SV BESPOKE」サービスを導入
2024年モデルでは、エクスクルーシブでモダンラグジュアリーなレンジローバーをより強化するため、SVや「オートバイオグラフィー」グレードに、新たに「SV BESPOKE」サービスを導入した。豊富な種類のカラー、テーマ、SV専用オプション、素材、ベニア、フィニッシャー、カスタマイズ、パーソナライゼーションなど、7つのステップを経て、パーソナライゼーションを実現する。

インテリアは最大391種類、エクステリアは230色のSV BESPOKEペイントを用意した。「SV BESPOKE MATCH TO SAMPLE」ペイントサービスでオリジナルカラーを作ることもでき、無限の選択肢を提供する、と自負する。最も目の肥えた顧客向けに、自分だけの1台を創り上げることができる究極のパーソナライゼーションになるという。

さらに、2024年モデルでは、ウッド&レザー仕上げのSV BESPOKEステアリングホイールを、SVとオートバイオグラフィーに標準装備している。

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