ABT RS6 レガシィ・エディション《photo by ABT》

アプト・スポーツライン(ABT Sportsline)は5月4日、アウディ『RS6アバント』のカスタマイズモデルのABT『RS6 レガシィエディション』を欧州で発表した。200台を限定で発売する予定だ。

◆V8ツインターボに「ABT POWER R」テクノロジーを投入
アプト・スポーツラインは、ドイツに本拠を置き、アウディとフォルクスワーゲンのトップチューナーとして知られる存在だ。アウディと協力し、2021年シーズンまで「フォーミュラE」に参戦していた。現在は、アウディが属するフォルクスワーゲングループ傘下のセアトの新ブランド「クプラ」と組んで、フォーミュラEに参戦している。

RS6レガシィエディションでは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンをチューニングして搭載する。ABTターボチャージャーやABTインタークーラーなど、自社開発の「ABT POWER R」テクノロジーを投入した。

その結果、ベース車両の『RS6パフォーマンス』の最大出力630hpを、760hpまで引き上げることに成功した。最大トルクは99.9kgmを獲得する。0〜100km/h加速は3.1秒で駆け抜ける。

◆放熱性を向上させるABTカーボン製ボンネットインサート
「myABT」アプリに対応している。これにより、パワー、冷却水や吸気温度など、車両のパフォーマンスデータに関する情報を得ることができる。顧客は、Apple 「CarPlay」を通じて、車載の「MMI」(マルチ・インフォメーション・ディスプレイ)から、パフォーマンス向上を視覚的に体験することも可能だ。また、ECO、SPORT、RACEといったさまざまなカスタマイズ設定を利用することで、燃料の質に応じて性能特性を調整することができるという。

エアロダイナミクスのハイライトは、ボンネットに組み込まれたABTカーボン製ボンネットインサートだ。スポーティなルックスに加えて、パフォーマンスを高めたV8ツインターボエンジンの放熱性を向上させることができる。カーボン製フロントスカートには、空気の流入量を最適化する吸気グリルが付く。

また、フロントリップスポイラー、ドアミラーカバー、サイドスカート、リアスカートインサート、リアウィングなどは、カーボンファイバー製とした。

◆「ダイナミカ」を使用したインテリア
インテリアでは、パドルシフト、ドアシルトリム、ダッシュボード、シートフレームトリムに「ダイナミカ」を使用した。ダイナミカは、細い繊維で構成されているのが特長。この難燃性でソフトなスエード調の素材は、テフロン加工によって、水分や汚れから保護する。

ABTステアリングホイールは、アルカンターラ仕上げと12時の位置に配したスポーティなマークが特長だ。このABTステアリングホイールには、オリジナルのアウディのステアリングホイールと同様、フルレンジのセンサーが搭載されている。

また、前席のヘッドレストにABTロゴ、バックレストヘッドに「RS6-LE」のロゴを配した。ABTフロアマットにもRS6-LEのロゴが刺繍されている。さらに、ドアエントリーライト、スタートストップスイッチ、ABTデザインのトランクマットなどが装備されている。

◆強化された足回り
前後アクスルには、ABTコイルオーバースプリングとABTスポーツスタビライザーを装備した。タイヤは、グッドイヤー「イーグルF1スーパースポーツ」で、295/30ZR22サイズを履く。

鍛造アルミホイールは、ABTハイパフォーマンス「IR22」で、グロッシーブラック仕上げとした。ステンレス製のABTサイレンサーシステムには、直径102mmの4本出しのABTパイプトリムが装着されている。

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