インフィニティ Q50 の2023年モデル《photo by Infiniti》

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティ(Infiniti)は8月1日、『Q50』(日本名:日産『スカイライン』に相当)の2023年モデルを米国で発表した。現地ベース価格は、4万2650ドル(約570万円)だ。

◆「インフィニティ・プレミアム・ケア」を導入
インフィニティQ50は、日産スカイラインのインフィニティ版だ。2023年モデルには、新たなメンテナンスプログラムの「インフィニティ・プレミアム・ケア」を導入した。

インフィニティ・プレミアム・ケアは新車登録から3年間、点検やオイル交換、ブレーキフルードの交換、キャビンエアフィルターの交換、タイヤローテーションなどを無償で行うもの。

インフィニティによると、顧客満足度を引き上げるというインフィニティの伝統をさらに強化するプログラムになるという。インフィニティ・プレミアム・ケアは、リース、購入のどちらにも適用される。

◆「SENSORY」グレードは300psツインターボ搭載
2023年モデルには、「SENSORY」グレードを設定した。SENSORYグレードには、スポーティなデザインの前後マスク、革張りのスポーツシート、Bose製の「Centerpoint」シミュレーションサウンドを装備した。ブラックのヘッドライナー&ピラー、ブラックのオープンポアウッドトリムも採用した。リバースチルトダウン機能を持つパワーフォールディング自動防眩ドアミラーも備えている。

2023年モデルには、標準のグラファイトまたはストーンレザーのシートに加えて、サドルブラウンレザーのシートもオプションで用意された。

パワートレインには、直噴3.0リットルV型6気筒がガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は300psを引き出す。駆動方式は、すべてのグレードが、2WD(FR)と4WDから選択できる。

◆シリーズ最強グレードは「レッドスポーツ400」
2023年モデルには、シリーズ最強グレードとして、パフォーマンス指向の「レッドスポーツ400」を設定する。「VR30型」直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、一体型のエキゾーストマニホールドなどにより、コンパクト化されている。また、スロットルのスピードを向上させたモーターをバルブタイミングシステムに組み込み、レスポンスを向上させる「アドバンスタイミングコントロール」も採用している。

さらに、ツインターボシステムは、タービンブレードのデザインを最適化するとともに、最新のタービンスピードセンサー、インタークーラー、電動アクチュエーターを採用し、パフォーマンス、レスポンス、燃費を向上させた。とくに、高負荷の際、効果的に熱管理を行うためのインタークーラー用ポンプは、2つ搭載されている。

レッドスポーツ400の最大出力は405ps/6400rpm、最大トルクは48.4kgm/1600〜5200rpmを獲得する。トランスミッションは7速ATを組み合わせた。レッドスポーツ400だけのアイテムとして、専用の19インチアルミホイールに、フロント245/40R19 、リア265/35R19タイヤ、専用エグゾーストなどを装備している。

レッドスポーツ400の2023年モデルには、セミアニリンレザーシートを採用し、ギャラリーホワイトとレッドステッチ、またはグラファイトとレッドステッチの2つの仕上げを選べるようにした。ブレーキは、赤く塗られた4ピストンのフロントキャリパーと、2ピストンのリアキャリパーを装備している。

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