山形県《画像提供 イラストAC》

山交バス、庄内交通、東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月9日、「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスを、2022年春から提供することで合意したと発表した。バス会社は今後、乗降データを活用して利便性向上を図る。

地域連携ICカードは、山交バスと庄内交通が運行するバスの乗車券や定期券、各種割引などの地域独自サービスの機能に加え、相互利用しているエリアを含むSuicaエリアで利用可能な乗車券や電子マネーなどのSuicaサービスが、1枚で利用可能な2in1カードとなる。

対象は、山交バス、庄内交通が運行する乗合バス全路線と山形市コミュニティバス東部および西部循環線「ベニちゃんバス」。県内全域をカバーする形で、複数の民間バス事業者が一斉に交通系ICカードを導入するのは全国で初となる見込み。

地域連携ICカードの導入で、細かな現金の両替が不要になるなど、バスを利用する県内住民の利便性の向上を図るとともに、既存のSuicaやSuicaと相互利用可能な他の交通系ICカードでもバスを利用できるようになる。

導入後、乗降データを活用して適切な運行経路やダイヤに向けた見直しを行い、県全体のバスネットワークの持続性確保や利用促進を図る。