日本損害保険協会が5月7日発表した「第21回自動車盗難事故実態調査結果」によると、『ランドクルーザー』がワースト1位となった。
調査は2020年2月に全国で発生した自動車本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)のうち、調査期間内に損害保険会社18社が車両保険金を支払った事案をまとめたもの。車両本体の盗難の調査総数は232件、車上ねらいは224件。
調査結果によると、『ランドクルーザー』が前回調査(2018年11月)に比べ7件増の42件(構成比18.1%)でワースト1位。2位は前回同様『プリウス』で39件(同16.8%)だった。前回調査でブランド合計66件(23.8%)だった『レクサス』は今回、車種別に調査し、「LX」(25件)が3位、「LS」(14件)、「RX」(7件)が7位、「GS」(4件)が10位。ブランド合計では56件、前回調査より10件減少した。
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、近年増加傾向にあり、今回は401万4000円と、前回調査に比べて4万円アップ。比較的高額な車両が狙われることが多いと推測できる。
車両本体盗難の発生時間帯は、「深夜〜朝(22〜9時)」が70.3%を占めているが、その発生比率が減少し、日中の発生比率が前回比3.2ポイントアップの8.6%に増加している。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗におよぶ傾向がある。例年11月のデータを基に調査を行っているが、今回は日の入りが早い2月のデータを基に調査を行ったことから、日中時間帯でも薄暗い時間の犯行が増えたものと推察される。
また、車両本体盗難の発生場所については、51.3%が「自宅(屋外)」で発生している。「契約駐車場(屋外)」も含めると、車両本体盗難の74.1%が屋外で発生。「自宅(屋内)」に比べ、圧倒的に狙われやすい傾向がある。このほか、通勤先駐車場で4.7%発生している。
盗難被害車、5台に1台は『ランドクルーザー』…プリウスやレクサスも狙われる
2020年05月07日(木) 17時00分
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