アルパインスタイルは東京オートサロン2020で、コンセプトカー「プレミアム リムジン ブラッシュド ブラック コンセプト(Premium Limousine Brushed Black Concept)」を出展した。
◆ラグジュアリーな未来への提案
トヨタ『アルファード』がベースのコンセプトカー。外装で目を引くのがフロントグリルだ。一見するとシンプルだが、ヒューマンインターフェースを想定したLED明滅システムが搭載されている。
これは「自動運転時代になった時に、自動運転のクルマと、人の運転する通常のクルマがコミュニケーションを取ることをイメージした」という。中央にはアルパインスタイルの新しいエンブレムが装着された。
内装は車内に独立した空間を用意。“Emotion in Mobility(移動を感動へ)”を提案するアルパインスタイルだが、この内装は飛行機のファーストクラスを彷彿とさせ、乗った瞬間思わず「おお…」と声が出てしまいそうな出来栄えだ。
通常3列シートだが、コンセプトカーでは2列シートに変更。運転席・助手席と後部座席をパーティーションで区切ることで、後部座席は高級感のあるプライベート空間になる。リフトアップする大型モニターとスピーカー、ステルス静電入力を利用して手を近づけることでスイッチ類が点灯する「ステルスコントローラー」は未来のホームシアターのようにも思えてくる。
シートにはヒーターやベンチレーションの他に、マッサージ機能も備わっているという。
またスマートフォンを使ったデジタルキーも搭載。ブロックチェーン技術で安全性を高めたデジタルキーでは、ドアの開閉以外にドライブレコーダーの映像確認やカーシェア時代を想定してスマートキーでカギの権利を他人に貸すこともできる。
「このコンセプトカーはアルパインスタイルとしての将来のメッセージになります」と担当者は声を弾ませる。
◆20台限定のカスタマイズカー
さらに、現実世界での提案として特別仕様限定車『アルパインスタイル リミテッドエディション』も紹介された。
トヨタ『アルファード』と同『ヴェルファイア』をフルパッケージでカスタマイズしたもので、20台限定で販売する。限定車ならではのLEDアンビエントライトは運転席周りやドアを明るく演出し、フロントに装着されたリフトアップスピーカーのフィニッシャーはアルプスアルパインの加飾技術を駆使したブラック仕様。さらに足回りには20インチの「DTM basic」をベースとした限定色ダイヤカット/ブラッククリアが光る。
価格は「アルファード S“Cパッケージ”」と「ヴェルファイア Z“Gエディション”」が648万円、「アルファード S“Aパッケージ”」と「ヴェルファイア Z“Aエディション”」が570万円。
「フルパッケージでの提案。通常に買うよりも100万円ほどお得」と担当者は話す。
◆声だけでカーナビを簡単操作
ブースでは、ボイスタッチ機能が進化したカーナビ『ALL NEW ビッグXシリーズ』も車種ごとに展示されていた。「近くのファミレス」など51のワード(声)を認識し、即座にディスプレイに表示。従来のカーナビのようにタッチすることなく、声にするだけで簡単に操作できるのが魅力的だった。
アルパインスタイルが豪華コンセプトカーを披露、車内はファーストクラス!?…東京オートサロン2020
2020年01月10日(金) 19時30分
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