第48回衆院選 (c) Getty Images

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年10月23日付

●自民圧勝与党310超、立憲民主3倍増(読売・1面)

●自公大勝3分の2立憲、野党第一党、希望失速(朝日・1面)

●「森友。加計」どう説明、国会議論政府・与党は消極的も(朝日・4面)

●消費税の実施焦点、アベノミックス賃金上昇が課題(毎日・3面)

●台風21号関東直撃へ、暴風・大雨に厳重警戒(毎日・18面)

●日産CCOが現場指揮、ものづくりトップ、出荷再開へ対策急ぐ(日経・17面)

●台風影響で工場休止、トヨタ、愛知や東北・九州で(日経・17面)


ひとくちコメント

超大型の台風21号の直撃で悪天候のなかで投票が行われた第48回衆院選だが、有権者にとっては果たして望んだような選挙結果になったのだろうか。投開票の結果では、自民党が単独でも過半数を獲得し、総定数465のうち公明党と合わせて、憲法改正の発議に必要な3分の2を上回り、圧勝した。

きょうの各紙も1面トップで「自民圧勝与党310超」(読売)とか「自公大勝3分の2」(朝日)などと、大きな見出しで報じているが、日経は「自民勝利安倍政権継続へ」としている。

社会面の見出しをみると、各党の戦いぶりと投票した有権者の心理が読み取れる。読売は「自民重い信任、首相、圧勝でも『謙虚に』、希望膨らまず、小池代表『慢心あった』」。朝日は「小池劇場主演は立憲、安定求め結局自民」、毎日も「希望失望風戻らず、立憲明快さで飛躍、大山鳴動結局自民」とほぼ同じタイトル。

産経は「小池劇場閑散、希望風も排除された。敵失自民巧み」、日経も「敵失1強は続く、誤算しぼむ希望」。東京は「小池流希望遠のく。リベラル今こそ」だった。

あのお騒がせの不適切とみられる議員も当選するなど、望まない結果に終わった有権者も少なくないが、一部の政党を除くと、ほぼ現状維持であり、台風21号のような大荒れにはならなかったようだ。

第48回衆院選 (c) Getty Images