IBMは6月15日、BMWとの間で、コネクテッドカー用クラウドサービスにおいて提携を結ぶと発表した。
BMWは5月末、BMW「CarData」サービスを開始すると発表。IBMはこのサービスのパイロットパートナーとして、IBM「Bluemix」をBMW CarDataプラットフォームに統合する。
CarDataは、車両からのデータをベースに、BMWのドライバー向けにカスタマイズされたサービスを提供するもの。CarDataサービスは、車両の走行距離、平均燃費、自動サービスコールなどのデータを利用。データの一部は、車両にインストールされたSIMカードを介して、テレマティクスデータとして暗号化された形で送信される。顧客はCarDataのレポートやアーカイブを、BMWのConnectedDriveポータルサイトにアクセスすることで利用できるようになる。
車両のデータは、IBMの「ワトソン IoT」によって強化され、認識およびデータ分析サービスを使用して、自動車修理業者や保険会社などの第三者が、まったく新しい顧客体験を開発できる。
また、IBMは拡張車両アクセス用の中立サーバーとしても機能。これにより、BMW車からのデータ収集だけでなく、他の自動車メーカー車からのデータ収集も可能になる。最初のサービスは、2017年秋に開始される予定。
IBMのグローバルオートモーティブ担当、Dirk Wollschlaegerディレクターは、「中立型サーバーのコンセプトは、さまざまなメーカーの車両データにアクセスする複数のユーザーが、その窓口をひとつにまとめることで、イノベーションを促進。公正な競争を確保しながら、統合コストを削減する」と述べている。
BMWとIBM、コネクトカー用クラウドサービスで提携
2017年06月16日(金) 09時45分
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