マセラティMSGレーシング(フォーミュラE東京E-Prix)《写真提供 マセラティジャパン》

マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターが、2024年FIAフォーミュラE世界選手権の東京E-Prixで勝利を収めた。この大会は、日本で初めて開催されたフォーミュラEのレースであり、東京の公道を使った歴史的なイベントだ。

ギュンターは2週間前のサンパウロE-Prixで追い上げを見せたように、その好調を継続している。東京E-Prixの予選では日産のオリバー・ローランドと接戦を繰り広げたが、0.021秒差で2番手スタートとなった。チームメイトのジェハン・ダルヴァラは17番手。

決勝のスタートでギュンターは、マヒンドラ・レーシングのエドアルド・モルタラに2位を奪われるが、アタックモードを駆使し、モルタラとローランドを抜き返し、すぐにトップに立つ。14周目に最初のアクティベーションを行ない、3位でコースに復帰した。一時的にモーター出力を増強する「アタックモード」を使用するためには、レーシングラインを外れたところに設定される「アクティベーション」ゾーンを通過する規則だ。

レース中盤、デブリの除去のためセーフティカーが導入され、リスタート後にギュンターはトップ争いを再開、そして25周目にローランドをオーバーテイク。レース終盤にはローランドからのプレッシャーを受けながら、トップの位置を守り続け、フォーミュラEでの5回目の勝利を飾った。マセラティにとっては参戦以来2勝目だ。

ダルヴァラは序盤のアクシデントの影響により18位でフィニッシュした。

ギュンターは今シーズン48ポイントを獲得し、ドライバーズランキングで5位に位置している。また、マセラティMSGレーシングはチームランキングで7位に上昇した。

次戦は、2024年4月13日から14日にかけて、イタリアのミサノでダブルヘッダーとして開催される。マセラティにとってホームレースとなるこの大会で、チームはさらなる成功をめざす。

マセラティMSGレーシングのドライバー:ギュンター選手
「信じられないような週末だった。サンパウロ以来、僕たちにはどんどんペースが上がってきていると感じており、今日はそれを勝利につなげられた。レースでは多くのエネルギーマネジメントが必要だったが、戦略を完璧に実行し、やるべきことはすべてやり遂げた」

マセラティMSGレーシングのチーフエンジニア:シリル・ブレ
「今日はアグレッシブに攻めようと決めていた。表彰台に甘んじるのではなく、優勝めざしてプッシュした。われわれのパッケージならほぼ毎レースで競争力を発揮できるとわかっており、それがチーム全員のモチベーションになっている」

マセラティコルセの責任者:ジョバンニ・スグロ
「マセラティが日本の地での初のレースに勝利したことはエキサイティングであり、フォーミュラEの歴史に名を刻むことができたことをうれしく思う。新しいコースでは何が起こるのか誰にもわからずチャレンジングだが、そこでの勝利は感慨もひとしおだ。次はイタリアのファンの前で思い切り実力を発揮したい」

マセラティMSGレーシングのギュンター選手が優勝(フォーミュラE東京E-Prix)《写真提供 マセラティジャパン》 ギュンター選手(フォーミュラE東京E-Prix)《写真提供 マセラティジャパン》 ダルヴァラ選手(フォーミュラE東京E-Prix)《写真提供 マセラティジャパン》 ダルヴァラ選手(フォーミュラE東京E-Prix)《写真提供 マセラティジャパン》