BMWは1月31日、2ドア4シーターオープンカーの『4シリーズ・カブリオレ』(BMW 4 Series Cabriolet)の改良新型を欧州で発表した。


◆ロービームとハイビームをひとつのLEDに集約
改良新型4シリーズ・カブリオレには、スリムなLEDヘッドライトと垂直に配置されたBMWキドニーグリルによって形成された力強いフロントマスクを採用した。グリルのエアインテークは、標準仕様でも「Mスポーツ・パッケージ」を装着した場合でも、メッシュパターンになる。その周囲はマットクローム仕上げになった。

ヘッドライトは、視覚的にも機能的にもアップグレードされた。内部のLEDユニットのデザインが変更され、ロービームとハイビームがひとつのLEDに集約された。縦長で矢印の形をしたLEDユニットが、サイドライト、デイタイムドライビングライト、ウインカーの機能を担う。リアは、テールランプを新デザインとした。

オプションのMスポーツ・パッケージでは、リアバンパー下側のディフューザーをブラックハイグロスで塗装した。リアバンパーに組み込まれたエグゾーストパイプは、直径が90mmから100mmに拡大する。「Mスポーツ・パッケージ・プロ」と「Mカーボン・エクステリア・パッケージ」も選べるようになった。

◆新しいスポーツシートと新デザインのステアリングホイール
改良新型4シリーズ・カブリオレには、新しいスポーツシートと新デザインのステアリングホイールを標準装備した。大型の「BMWカーブド・ディスプレイ」も採用する。上質な素材と、空調システムの新しい操作コンセプトも新しい。

最新世代のステアリングホイールは、モダンでスポーティなデザインとした。ドライバーの正面には、多角形のリムと2本のスポークを備えた新デザインのスポーツレザーステアリングホイールが標準装備される。Mスポーツ・パッケージでは、3本スポークデザインのMレザーステアリングホイールに変わる。新デザインのステアリングホイールには、照明付きのマルチファンクションボタンとパドルシフトが装備された。標準装備となったこのパドルは、ギアセレクトの際、迅速なマニュアル操作を可能にしているという。

アップグレードされた「BMW iDrive」には、「クイックセレクト」が付く。ベンチレーションとエアコンのコントロール機能の操作性も引き上げられた。デジタル化によって、コックピット内のボタンやコントロールスイッチの数を減らしている。温度の選択、換気の強弱、シートやステアリングホイールヒーターは、BMWカーブド・ディスプレイのタッチ操作、または「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」の音声コマンドで調整できるようになった。インストルメントパネルの中央、運転席側と助手席側のコックピットのエアベントグリルの新しい調整コントロールは、回転や傾きを使って空気の方向を調整することができる。

◆電動開閉式ソフトトップを採用
電動開閉式ソフトトップを採用する。「パネルボウ」と呼ばれるソフトトップルーフは、格納式ハードトップの長所とファブリックトップの長所を兼ね備えているという。ファブリックトップの滑らかな表面は、優雅なアーチ状デザインだ。ソフトトップの色はブラックが標準だ。

オープン化に伴い、4シリーズ・クーペに対して、強化されたサイドスカート、補強材、フロントのアルミ製せん断パネルなどを採用し、ボディ剛性を追求した。低重心、前後50対50の重量配分、最適化されたエアロダイナミクス性能も特長になる。

トランク容量は、ルーフを閉じた状態で300リットルとした。ルーフを開けると、可変式ソフトトップコンパートメントにより、トランク容量は385リットルに拡大する。ストレージパッケージ、折りたたみ式リアバックレスト、スルーローディング機能も標準装備されている。オプションのウィンドデフレクターは、リアバックレストの後ろに収納できる。オプションのネックウォーマーを、フロントヘッドレストに組み込むことも可能、としている。