トヨタ・タコマ 新型《photo by Toyota》

トヨタ自動車の米国部門は11月28日、中型ピックアップトラック『タコマ』(Toyota Tacoma)の新型を12月、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、3万1500ドル(約465万円)だ。

タコマは、トヨタの北米市場向けの中型ピックアップトラックで、米国の中型トラックセグメントでは長年、ベストセラー車に君臨している。およそ8年ぶりにモデルチェンジして登場した新型は、4世代目モデルだ。

新型タコマには、フルサイズピックアップトラックの『タンドラ』、フルサイズSUVの『セコイア』、『ランドクルーザー』と共通のトヨタの「TNGA-F」車台を採用した。レーザー溶接を施した高張力鋼板をシャシーの各所に使用し、剛性を高めている。アッパーボディには、軽量化のためにアルミを使用。フレームクロスメンバーも耐久性を高めるために強化され、ルーフトップテント、ハイリフトジャッキ、キャンプ用冷蔵庫など、トヨタディーラーが販売するアクセサリーを積載できる。さらに、ルーフには、ルーフラックレールを追加できるように、一体型の取り付け穴が装備されている。

新型タコマでは、ナローなボディとワイドなアッパーグリルによって、初代『ハイラックス』を彷彿とさせるデザインを狙った。アグレッシブなスキッドプレートがタフな雰囲気を演出する。その他の特長的なデザイン要素としては、ハイマウントヘッドランプ、サイドの機能的なエアガイド、六角形のグリルモチーフ、ルーフとテールゲート一体型スポイラーなどがある。

新型タコマには、4ドアのダブルキャブと、フロントの2席の後ろに収納機能を備えた新しい2ドアのエクストラキャブを用意する。エクストラキャブは、最大限のユーティリティを追求し、2人掛けシート、機能的なリアキャビン収納スペース、長さがおよそ1830mmの荷台を備えている。リアフロアの施錠可能な収納部には、小さな荷物や工具箱、タックルボックスなどが積める。バックパネルの施錠可能な収納には、シャベルや釣り竿などを収納できる。スライドメモリー付きのロングスライドのドライバーズシートによって、後部収納へのアクセス性を高めた。さらに、助手席はフラットに折りたたむことができ、ワークスペースとして活用できる、としている。

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