トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は5月12日、SUV『ヴェンザ』(日本名:『ハリアー』に相当)の2024年モデルを発表した。

初代ヴェンザは2008年12月、米国市場で発売されたクロスオーバー車だ。『カムリ』の車台をベースとし、生産はトヨタ・モーターマニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)で行われた。乗用車のスタイリングと快適性、SUVとしての使い勝手を兼ね備えたクロスオーバー車だったが、2015年に米国市場向けの生産を終了している。

このヴェンザの車名が2020年、5年ぶりに米国で復活した。2代目ヴェンザは、トヨタが日本国内で発表した新型ハリアーの左ハンドル仕様となる。

2024年モデルのパワートレインは、ハイブリッド+4WDのみだ。日本向けのハリアーに用意される2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン搭載車や、2WD(FF)のハイブリッド、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、ヴェンザには設定されない。

ハイブリッドシステムは、高効率の2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと3つの電気モーターをコンパクトなシステムに組み合わせている。前輪をエンジンとフロントモーターで、後輪をリアモーターで駆動する「エレクトロニック・オンデマンドAWD」を搭載した。高減速比と前後輪トルク配分を100:0から20:80へと高め、緻密に制御する。これにより、発進加速性や操縦安定性の向上、優れた燃費性能を可能にしているという。

ハイブリッドシステム全体で、219hpのパワーを発揮する。バッテリーは、リチウムイオンとした。燃費性能は複合モードで、39マイル/ガロン(約16.6km/リットル)となる見通しだ。

車両の骨格となるプラットフォームには、「TNGA」プラットフォームの「GA-K」を採用する。ボディの高剛性化と低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を目指している。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用した。極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを使用し、接地感あるフラットな乗り心地を追求する。ブレーキ制御により、コーナリング中のアンダーステアを抑制する「アクティブコーナリングアシスト」を搭載している。

トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェンザ(ハリアー に相当)の2024年モデル《photo by Toyota》