マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ(グッドウッド2023)《photo by Maserati》

マセラティは、ミドルセダン『ギブリ』(Maserati Ghibli)のV8エンジン搭載の最終モデル「334ウルティマ」仕様を、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」で初公開した。103台の限定車になる。


◆V8ツインターボは最大出力580ps
マセラティは1959年、パワフルなV8エンジンを搭載する『5000GT』を製作した。それ以来、マセラティは10万台を超えるV8エンジン搭載車を製造し、販売してきた。

ギブリ334ウルティマは、ギブリの「トロフェオ」モデルの心臓部のV8ツインターボエンジンのフィナーレを飾るモデルだ。580psの最大出力を発生するこのエンジンは、2023年後半をもって正式に生産を終える。このV8エンジンを搭載したトロフェオモデルは2024年まで販売されるが、それ以降はコレクターズアイテムとして、マセラティの歴史を語るためには欠かせない作品になるという。このV8ツインターボエンジンは、イタリア・マラネッロのフェラーリ工場でマセラティの仕様に合わせて製造されており、手作業で組み立てられている。

強力なパワーは、インテリジェントなAWDシステム「Q4」を介して、路面に伝達される。トランスミッションは、ZF製の8速ATを組み合わせた。動力性能は、0〜100km/h加速4.3秒。なお、モデル名の「334」は、最高速が334km/hであることを意味している。マセラティによると、内燃エンジン搭載のセダンとしては、世界最速という。

◆専用ボディカラー「ペルシャブルー」にアルカンターラシート
エクステリアは専用のボディカラー「ペルシャブルー」で塗装された。マセラティを象徴するフロントフェンダーのトリプルエアベントの上には、「ロッソ・ルビーノ」(ルビーレッド)で描かれた334ウルティマのロゴを配した。カーボンファイバーのディテールがスポーティさを強調。グレーのホイールには、スポーク部分にロッソ・ルビーノをアクセントにあしらった。

インテリアでは、334 Ultimaのロゴをシートやセンターコンソールにステッチ加工した。通気性に優れ、ソフトな手触りのアルカンターラシートを装備する。色は、ペールテラコッタとブラックとした。

専用のインターフェースを表示するオンボードパネルを採用する。「MIA(マセラティ・インテリジェント・アシスタント)」には、10.1インチの大型マルチメディアスクリーンを採用している。

◆ローンチコントロール機能を備えたコルサモード
車両統合制御システムの「IVC」を搭載する。これにより、走行安定性とドライビングダイナミクスがさらに向上し、パフォーマンスと安全性も引き上げている。

ローンチコントロール機能を備えた「Corsa(コルサ)」と呼ばれるドライビングモードを採用する。コルサモードでは、エンジンレスポンスとエグゾーストバルブの開閉タイミングをコントロールするとともに、よりクィックなギアシフト、スポーツモードでのエアサスペンションレベル、よりスポーティなスカイフックダンピング、最適化されたQ4システムなどに変化する。トラクションコントロールとESPシステムとの相乗効果により、運転の歓びを最大限に高めた、としている。

マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》 マセラティ・ギブリ 334 ウルティマ《photo by Maserati》