メルセデスベンツ C111《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは6月13日、コンセプトカーのティザー映像を公開した。「ONE-ELEVEN」(111)の表示から、メルセデスベンツの伝説的コンセプトカー『C111』の再来となる可能性がある。

C111は1969年、フランクフルトモーターショーで初公開された。メルセデスベンツが技術開発を目的に製作したコンセプトモデルだ。グラスファイバー製の軽量ボディは、2ドアクーペデザインで、ガルウィングドアが特長。ロータリー、ディーゼル、ターボなど、市販を前提とした複数の技術が搭載され、開発が続けられた。

1970年のジュネーブモーターショーでは、進化型のC111を披露した。4ローター・ロータリーエンジンは、最大出力350psを引き出し、0〜100km/h加速4.8秒、最高速300km/hの性能を誇った。

C111はその後、ディーゼルターボにエンジンを変更し、1978年には最高速322km/hを記録した。市販に向けて研究開発が続行されていたが、オイルショックの影響などで開発が中止されている。

メルセデスベンツ C111《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツ C111《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツ C111《photo by Mercedes-Benz》