メルセデスベンツ日本は、ラグジュアリー2+2シーターロードスターの新型メルセデスAMG『SL』に最高峰モデル「SL63 4MATIC+」を追加し、4月25日より発売する。価格は2890万円。
パワーユニットはメルセデスAMG社が完全自社開発した4.0リットルV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載する。砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンを実現。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減し、最高出力585ps/最大トルク800Nmを発揮する。
トランスミッションは特別チューニングの「「AMGスピードシフトMCT 9G」」。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現している。また、SLとして初の四輪駆動を採用。AMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を標準装備する。これらの組み合わせにより、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は315km/hに達する。
足回りでは新開発の「AMGアクティブライドコントロールサスペンション」をメルセデスAMG量産モデルとして初搭載する。従来の機械的なアンチロールバーに代えてアクティブ油圧システムを採用したことによりロールを瞬時に補正。快適性やコーナリング性能を高めている。また、リアアクスルステアリングをSLとして初採用。車速に応じて左右の後輪に前輪と同方向あるいは逆方向に舵角を与え、アジリティと操縦安定性を同時に実現する。
内外装はSLの最高峰モデルを体現するデザインを採用し、特にフロントとリアはさらにスポーティなデザインで高い動力性能を表現。また、オプションのAMGカーボンパッケージを選択すると、フロントスポイラーやサイドエアインテーク、サイドスカートトリム、リアディフューザートリム等にカーボンファイバーが装着されるとともに、マットブラックペイント21インチAMG 10ツインスポークアルミホイール(鍛造)となり、さらにスポーティなエクステリアとなる。インテリアにもAMGカーボンファイバーインテリアトリムをオプションとして用意する。
また、すでに販売を開始しているエントリーモデル「SL43」については、装備を一部見直し。所定のA地点とB地点のルートを車両に記憶させることで、車両が区間の移動および駐車するメモリーパーキングアシストを標準装備とした。また、新デザインのボンネットエンブレムを採用したほか、新たにヒマラヤグレーペイント21インチAMG 10ツインスポークアルミホイールと内装色クリスタルホワイト/ブラック(ナッパレザー)を有償オプションとして用意した。価格は1700万円。
メルセデスAMG SL、最高峰モデル「63 4MATIC+」を日本市場導入…価格は2890万円
2023年04月25日(火) 14時00分
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