ダイハツのコンセプトモデルがズラリと並んだ。《写真撮影 関口敬文》

2023年4月1〜2日まで、代々木公園イベント広場でアウトドアメーカー・ギア取り扱い店などが一同に集まり、新製品や人気の商品などを展示・デモを行う『アウトドアデイジャパン東京 2023』が開催されていた。会場には自動車メーカーや関連メーカーなども出展しており、多くの人で賑わっていた。


ダイハツのブースには、『アトレーRS』、『アトレーデッキバン』、『タントファンクロスターボ』、『タフトGターボ”ダーククロム ベンチャー”』をベースにしたカスタム車両が展示されていた。
アトレーRSは、「動く探検基地」をコンセプトにカスタマイズされた『アトレー・ワイルドレンジャー』。ダイハツが東京オートサロン2023に出展したコンセプトモデルだ。ルーフには専用のボートが搭載されオールも装着されている。車内は助手席が取り外され、一人仕様に。車中泊にも使えるフラットな室内は、広々とした空間で遊びには最高の場所となりそうだ。

アトレーデッキバンは、東京オートサロン2022で出展していた『キャンパーVer.』。「4LD“軽”」をコンセプトにしたキャンピングカー仕様で、ルーフにはテントを装着し、車両後部には風呂がついているのが特徴だ。

タントファンクロスターボは、東京オートサロン2023に出展したモデル。ファンクロスの名の通り、アウトドアと遊びが強調されたデザインとなっているのが特徴。黄色と黒でまとめられたインテリア・エクテリアデザインが大きく目を引き、ドア部分のイラストもマウンテンバイクに乗る人が描かれ、いかにもアウトドア仕様といった印象を受ける。よくよく見ると、フロアマットが芝をイメージした緑の物が採用されているのもこだわりのポイントだ。

タフトGターボ”ダーククロム ベンチャー”は、ダーククロムで加飾されたエクステリアが特徴。フードガーニッシュやバックドアガーニッシュは、ダークブラックメッキに塗装されている。タイヤはトーヨータイヤの『オープンカントリーR/T』を装着し、オフロードにも対応できる仕様となっている。

◆ハイゼットトラックやアトレーなどをカスタムの遊びクルマとして選ぶ方もいる
ブースにはダイハツ工業株式会社コーポレート統括本部LYU・ブランド推進室主任 工藤真輔氏がいたので、各クルマについて話を聞いた。

今回の展示では、『アトレーRS』、『アトレーデッキバン』、『タントファンクロスターボ』、『タフトGターボ”ダーククロム ベンチャー”』の順に、カスタムに手が込んでいる車両とのこと。すべてオートサロンで展示した車両で、新しいモデルを持ち込んでいるわけではない。しかしイベントのコンセプトに合ったアウトドアでの使用にも適したカスタムなので、多くの来場客の目に留まっていた。また最近は軽自動車をカスタムしたキャンピングカーや、車中泊モデルの需要が増えていることで、ベース車両となるダイハツのクルマも販売好調とのこと。

さらにトーヨータイヤなどのタイヤメーカーからは、軽自動車用サイズのタイヤがよく売れているといった情報が入ってくると教えてくれた。同社はハイゼット、アトレーといった商用車と、ムーブやタントのような乗用車があるが、最近ではハイゼットトラックやアトレーなどをカスタムの遊びクルマとして購入される方が多くなっているとのこと。その理由として考えられるのが、最近では商用車でも走行性能・安全性能が上がり、走りも快適になっているため、遊びクルマとしても十分楽しめるためではないかとのことだった。

『アトレー・ワイルドレンジャー』。《写真撮影 関口敬文》 ルーフにはボートが積まれている。《写真撮影 関口敬文》 助手席をあえて外し、大きなフラットスペースを確保している。《写真撮影 関口敬文》 アトレーデッキバンをカスタムした『キャンパーVer.』。《写真撮影 関口敬文》 ルーフトップにはふたりが寝られるテントを搭載。《写真撮影 関口敬文》 後席はフラットにして自由な空間に。《写真撮影 関口敬文》 デッキバンのデッキ部分にはなんとお風呂の浴槽がまるごと収まっていた!《写真撮影 関口敬文》 黄色と黒が印象的な『タントファンクロスターボ』。《写真撮影 関口敬文》 リアトランク部分にもしっかり収納スペースを確保。《写真撮影 関口敬文》 インテリアも黄色でポイント加飾され、ポップでインパクトのある室内デザインに。《写真撮影 関口敬文》 『タフトGターボ”ダーククロム ベンチャー”』。《写真撮影 関口敬文》 バックドアガーニッシュがダーククロムで加飾されている。《写真撮影 関口敬文》 タイヤはオフロード走行も想定し、トーヨータイヤの『オープンカントリーR/T』を装着。《写真撮影 関口敬文》