ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》

9月4日、晴天の富士スピードウェイで開催されたモディファイされたクルマのイベント『A-MESSE』。スタンス、VIPといったカスタム路線のクルマが多かったが、スポーツ系も存在感があった! 

とりわけ“走り”にこだわったクルマも多く、ここで紹介するTeppeiさんのS14日産『シルビア』も、そんな走り“も”忘れない1台。ドリフトまで視野に入れているそうだが、シルビアでドリフトとなると、いかにも“ソレ系”となるケースが多い。けれどTeppeiさんの愛車は違う。通勤など普段使いもする、『A-MESSE』のような“置き”のイベントにも行く……と、一台で何でもこなす、ちゃんと走れることにこだわり、かつイベントもOKなシルビアだったのだ。

オーナー曰く「ドリフトをしたくて買ったけど、キレイだった」という。だから、ワイドフェンダーを導入しつつ、ボディはオールペンを何度かしながら、展示系イベントにも対応できるスタイルをキープし続けている。このボディカラーはランボルギーニの純正色だそうで……。チューニング系も見ていこう。「エンジン本体はノーマルだけど、カム、エキマニ、タービン、インタークーラー、サージタンク等は換わっている」とTeppeiさん。

ユニークだったのは、車内にPCをマウントしていたこと。同車はエンジン制御をLINKコンピュータで行なっているのだが、このPCはLINKと接続済み。「走りながらでもセッティングが変えられる」そうで、また普段の走行時には後付けメーター代わりとしても活用しているとか。「ダッシュボード上に後付けメーターを置きたくないんです」というオーナーの意向とピタリとマッチする仕様なのである。

一緒にイベントに参加している渡邉さん同様に「レイズの熱烈なファン」を自称するTeppeiさん。コチラもホイールのセットアップはユニークだった。TE37である点は同じなのだが、左右でSLとSAGAと履き分けていたのだ。実はそれぞれ4本所有していて、ドリフトするときに履き替えるのだそう。コレはドリフト時に履き替えても普段と見た目を変えないため。「ドリフトの時だけしょぼいホイールを履くのは嫌だった」からだ。停まっている時も走っている時も、タイヤを換えてドリフトしている時も、普段の通勤の時も、いつでも見え方は変わらないのである。

S14シルビアのオーナーらしく、走りには徹底的にこだわっているが、同様に“見え方”“魅せ方”にもこだわる。キャンバーについてもソレが当てはまり、ドリフト特化のフロント=鬼キャン、リア=立て気味というセットアップはしない。キャンバーもボディとのバランスを計算したセッティングであった。Teppeiさんは、NAロードスターも所有していて、やはりこのシルビアと同じ方向性でモディファイしているという。ホイールは当然左右色違いで……、と対になる仕上げ。同じイベントに2台並べることは難しいが、一度その光景を見てみたい気もする。

ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》 ドリフトを視野に入れながら愛車の綺麗も維持した日産 シルビア 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》